学生必見! ブラックバイトに注意 長崎の事例・対策・相談先は
- 2023年04月20日
地域課題と向き合うコーナー、じげ×サポ。今回は大学の入学式で、学生の悩みや不安なことを聞きました。
学業や友人関係などさまざまな心配事がある中、多かったのは不当に働かされるいわゆる ブラックバイト を警戒する声でした。
県内にブラックバイトは存在するのか?在校生に話を聞くと、こんな事例が…
「シフトに入ったら行くしかなくバイト中心になってしまった」
「求人誌に交通費支給とあったが一部しか出ない」
「辞めたくても代わりの人を紹介しないと辞めさせてもられない」
厚生労働省 長崎労働局に聞く
“ブラックバイト”注意点と対策
どうすればアルバイトのトラブルを避けられるのか?長崎労働局に対策を聞きました。
教えてくれるのは、局長の小城さんです。まず、バイトを始める前に確認してほしい 6項目 があるといいます。
それがこちら。
6項目は口頭でなく労働条件通知書として書面でもらって下さい。
通知書の提示は、事業主に対して労働基準法で定められています
労働条件通知書は→厚生労働省HP←からダウンロードすることができます。(NHKのサイトを離れます)
準備時間は無給?有給?
私たちの取材では、塾講師のアルバイトで「準備時間の時給が払われなかった」という学生もいました。
これについて労働局の見解は…
授業前の資料作成といった準備は「業務に必要な行為」で、労働としてカウントします。当然、賃金が発生します
塾講師でなくても、例えば販売員のアルバイトで「準備」として店内を清掃した場合も、労働時間として賃金が発生するということでした。
長大出身・担当ディレクターの事例
ちなみに担当ディレクターの私(河野)も、学生の頃に同じようなことがありました。居酒屋のバイトで「開店前の準備」などに対して、時給が払われなかったのです。
そこで私は、店長に「出退勤時間を書いた手帳」を見せ、開店準備を含めた時間の賃金を払うよう訴えました。すると…
当初、77時間分の給料を提示されましたが、手書きの部分(9.5時間=7600円)を加算してもらったのです。
これについて小城局長は…
いいと思います。働いた日数や勤務時間の実績を何らかの形で記録しておくことは大切です
他にも、局長はバイトをする人が 誤解しがちなポイント を教えてくれました。
・年次有給休暇は権利として取得できる
・仕事中のケガは労災保険を使うことができる
(場合によっては休んだ分の賃金も払われる)
・事業主側の勝手な都合で解雇できない
(合理的な理由が必要)
トラブルに巻き込まれたら労働基準監督署に相談して下さい。アルバイトだからといって、決して泣き寝入りしないで!
バイトのトラブル 相談先
バイトを始める皆さん、すでに働いている方、そして事業主の方も参考にして下さい。
労働基準監督署(一覧と連絡先) ※NHKのサイトを離れます
労働条件相談ホットライン
0120-811-610
月~金:17:00~22:00
土日祝: 9:00~21:00
※12月29日~1月3日を除く
労働基準関係情報メール窓口 ※NHKのサイトを離れます
学生の悩み編②
バイクの事故・違反を防ぐコツ
大学の近くに住まいがなく、遠くから2輪車で通うことも多い長崎の学生たち。次回は、初めて乗るバイクでの事故・違反を防ぐ方法を長崎県警に聞きました。
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