ページの本文へ

長崎WEB特集

  1. NHK長崎
  2. 長崎WEB特集
  3. NHK長崎 出荷で大忙し クロマグロ/クルマエビ/トラフグ

NHK長崎 出荷で大忙し クロマグロ/クルマエビ/トラフグ

  • 2022年12月15日

長崎の冬の味覚シリーズ。
年末年始を前にクロマグロ・クルマエビ・トラフグは、出荷作業が大忙しです。作業現場にお邪魔しました。

WEB制作 齋藤彩加

 

クロマグロ ”消費は回復傾向”

まずはクロマグロ。
五島市の福江島では、出荷作業が本格化しています。長崎県は全国有数の養殖マグロの産地で、五島市ではお歳暮やお正月に向けて1年で最も忙しい時期を迎えています。
五島市の養殖場では近畿大学と連携して、親のクロマグロから人工的に卵を採取しふ化させたマグロの稚魚を成魚になるまで、いけすで育てています。

この養殖場では、お歳暮やお正月の食材として今月からクロマグロの出荷作業が本格化していて、取材でお邪魔した12月13日は、50キロ前後、体長140から150センチのクロマグロをいけすから釣り上げる作業が行われました。

養殖場のスタッフがいけすの中からクロマグロを引き上げると鮮度を保つため、手際よく血抜きなどを行っていました。この養殖場で水揚されたクロマグロは東京の市場や大手デパートなどに出荷するということです。

養殖場で働く澤村拓さん

澤村拓さん
「消費は回復傾向にあり、年末に向けて週に20尾ほどの注文を受けています。人工的に卵をふ化させて生産できるところが強みです」

クルマエビ ”最高の出来”

同じ五島市の久賀島ではクルマエビの出荷作業に追われています。クルマエビの養殖場は夜明け前からクルマエビを水揚げして不純物を取り除き、冷たい海水につけて動きを鈍くしたあと、手際よく大きさごとに箱詰めしていきます。

養殖場では今シーズン、クルマエビ230万尾、重さにして53トンの出荷を見込んでいて、このうちおよそ4分の1は、12月に集中しています。なかでも12月25日からの3日間は1日に1トンもの出荷を予定していて大忙しです。箱詰めしたクルマエビは東京や関西や九州各地に 出荷されるほか、ネットでも販売されています。

クルマエビ養殖場 運営者谷合啓介さん

谷合啓介さん 
「ことしのクルマエビは11月の水温が高かったことから最高の出来で、かつてないほどの量もあがっています。注文が結構入ってきているので十分応えられればと思います」

トラフグ ”下関でも高い評価”

長崎は全国一の養殖トラフグの産地でもあります。
12月14日、午前8時、長崎市の戸ヶ瀬港では1年半かけて体長およそ30センチ、重さ1点5キロまで育てあげたトラフグを担当者がいけすからすくいあげていました。

トラフグは主に山口県下関市の唐戸市場や関西方面に出荷されているということです。12月はお歳暮シーズンなどで1年で最も忙しく、長崎市たちばな漁協では、今シーズン見込んでいるおよそ30万匹のトラフグの出荷のうち、半分は12月に集中しています。

長崎市たちばな漁協 松山和昭 課長

松山和昭 課長
「戸石(といし)のフグは、本場の下関でも高い評価を受けていて、また養殖業者全員が適正養殖業者に認定されているので、安心安全に食べられます。長崎県内、長崎市内の方にもたくさんフグを食べてもらいたいです」

ページトップに戻る