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プロ野球・ロッテ入団 延岡学園 藤田和樹選手 ことしの目標は

  • 2024年01月17日

延岡学園高校からプロ野球ロッテに育成4位で入団した藤田和樹選手。
高校はエースでしたが、プロでは潜在能力の高さを生かし、野手一本で勝負します。
初めて迎える春のキャンプにむけてトレーニングに励む藤田選手を取材しました。

(NHK宮崎アナウンサー 道上美璃)

宮崎での生活も残り少なくなった去年12月、学校で練習を続ける藤田選手を訪ねました。

ピンマイクをつけてのインタビューは初めて

今はどんな気持ちですか?

少し寂しい気持ちもありますが、新しいところに行くっていう気持ちでワクワクしています。

まず、去年10月に行われたドラフト会議当日の映像を見てもらいました。

夢への扉が開いたあの瞬間を振り返ってもらいます
指名の瞬間、少し驚いた表情です
会議開始から3時間20分…ようやく届いた吉報でした

指名直後のコメント
「もうだめかなと思っていましたが、それでも自分に大丈夫と言い聞かせていました。」

山口の親元を離れて3年。厳しい選択が実を結びました。

自分がこれまでやってきたことが間違いじゃなかったというのが一番うれしくて、ほっとした気持ちじゃないですけど、自然と涙が出ました。
人生でも一番大きい出来事だったかなって思います、あの瞬間が。

プロに入れば、バットは金属から飛距離の出にくい木製に変わり、パワーも技術も高いレベルが求められます。

本格的な練習は始めたばかりです

やっぱりバットをしっかり降らないと
ボールが飛ばないので、木製バットは金属バットに比べて難しいです。
「強く振る力」っていうのを意識してやっています。

元チームメイトにトスを上げてもらいます

3年間を共に過ごした同級生も、並の高校生との違いを実感しています。

同級生の田上義倫さん
スイング一つ一つが大きくて、同級生でも憧れるようなバッティングをしています。
…うらやましいです。

理想とするのは、レッドソックスの吉田正尚選手です。

もちろんホームランも打てるし、ヒットが欲しいときはヒットも打てるし。
自分よりも身長が小さいのに、自分よりもパワーが発揮できているところに憧れがあります。

目標は大きく。
でもまずはプロで1年戦うための体作りです。

体幹トレーニング 時折「きつい…」と声が漏れます
ウエイトトレーニングではこの表情

メニューはボールを使わない地味できついものばかり。

同級生の力も借りながら一緒に鍛えています
「ウエイトは走るより全然嫌いですね…」

間食は鶏の胸肉。

体を動かしたあとはたんぱく質です。
脂肪じゃなくて筋肉がつくようになり動きやすくなったと思います。

筋力アップのための食事ですが…
「肌荒れがなくなりました♪」

育成選手から始まるプロ生活。
1年目の目標は最初の階段を着実に上ることです。

1月10日。
新人の合同自主トレが始まりました。

大学屈指のスラッガーや、高校日本代表の選手とは違い、藤田選手は三桁の背番号。
しかし、臆することはありません。

一緒に練習するのはドラフト1位の上田希由翔選手。

明治大学の4番・大学日本代表の上田選手

4歳年上の即戦力候補に自ら声をかけて、練習相手をお願いしました。

希由翔さんさんはお手本のようなバッティングをするので、ひとつでもいいところを吸収しようという気持ちでやらせていただきました。

必ず下克上を成し遂げる。
18歳は野心にあふれています。

プロ野球のいちばん上、そしてメジャーリーガーを目指しているので、意識高い人たちの更に上をいけるように。
やれるだけやって、自分がやりきったと思えるぐらいやっていきたいって、
思っています。

上田選手に積極的に声をかけていたことからもわかるように、「うまくなるためにはなんでもやるしなんでも聞く」という貪欲さが頼もしく感じました。
ロッテの主力として活躍する姿を一日も早く見たいと思います。応援しています。


 

  • 道上 美璃

    宮崎局 アナウンサー

    道上 美璃

    入局4年目 てげビビ!キャスター
    延岡学園の試合の実況も担当しました。
    これからも応援します!

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