俵万智さんが優しく解説「舞いあがれ」久留美への投稿が話題
- 2023年03月08日
朝ドラ「舞いあがれ!」で舞ちゃんや貴司くん、久留美ちゃんへの投稿が話題になっている俵万智さん。
短歌ってどうやって詠むの?「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演した歌人・俵万智さんが短歌を優しく解説します。
歌人・俵万智さんが選者をつとめ、宮崎の「わけもん(若者)」の瑞々しい短歌を紹介する「俵万智のわけもん短歌」。
2月のテーマは数字の「2」です。このテーマにちなんだ短歌の優秀作品を解説していきます。
なにやら正体の分からない不思議なものがそこにあるような印象ですね。この歌の面白いところは、その答えを言ってないところにあると思います。
得体のしれないものに近づいていくドキドキ感を詠んでいるんですけど、答えがでていないので、読者も読みながらいっしょにドキドキできる。そこがとてもいいなと思いました。
「そっと静に足音を消して」近づいていくので、生き物っぽい感じもしますよね。
でも、もしかしたらただのゴミかもしれない。その答えは読者それぞれの想像に任されている。そこがとてもいいと思いました。
続いて、テーマの縛りのない自由詠の優秀作品はこちらです。
「冬晴れの」「西の空」という大変大きな景色から始まって、そして何かが「しぶいと まゆをひそめる」という人の描写で終わっています。その景色の大きさと、具体的な人の描写とが上手くかみ合った一首だと思いました。
そして、この歌も先ほどの「二度見して」の歌と同じように何が「しぶい」のか何を味見したのかはちゃんと書かれてないんですよね。そこも面白いなと思いました。
最初は『干し柿』かなと私は思ったのですが、もう一方で「冬晴れの空」「西の空」自体を味見しているんじゃないか、そんな想像も膨らませることができる不思議な魅力のある歌じゃないかなと感じます。
番組では、宮崎県在住の10代の皆さんからの作品を募集しています。
応募方法など詳しくは、NHK宮崎のホームページをご覧ください。ご参加お待ちしています。https://www.nhk.or.jp/miyazaki/tanka/index.html