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宮崎出身 大相撲 幕内力士 琴恵光 相撲アナウンサーが語る魅力

  • 2022年09月22日

大相撲中継で実況やインタビューを20年にわたり担当してきた沖縄放送局の沢田石和樹アナウンサーが琴恵光の魅力を語ります。

沖縄放送局の沢田石和樹アナウンサー

下積み時代の愛称は“琴〇〇”

琴恵光をはじめて取材したのは、中学校を卒業したばかりの入門して間もない頃。まだ本名からつけた「琴柏谷(ことかしわだに)」というしこ名でした。今の筋骨隆々の体とは程遠いスラっとした長身の“ソップ型(相撲用語で鶏ガラのような細い体)”で、切れ長の目の端正な顔立ち。10代の頃は相撲雑誌で“美男力士”として特集され注目を集め、いわゆる“スー女”からは“琴イケメン”という愛称で呼ばれる人気ぶりでした。

2009年秋場所の琴柏谷 当時17歳
2022年秋場所の琴恵光(30歳)

猛稽古で“筋肉の鎧”を身につける

若い頃は細身の体でしたが、猛稽古で知られる佐渡ヶ嶽部屋で、大関琴奨菊ら兄弟子の胸を借り、真面目にコツコツと地道に稽古することで、次第に“筋肉の鎧”を身につけていきます。間近でみる琴恵光の首や肩のまわりには、盛り上がった筋肉が、いつもはち切れんばかりにパンパンに張っています。

幕内力士の平均体重より30キロ近くも軽い琴恵光が、大きな力士を豪快に投げ飛ばしたり、攻め込まれても土俵際で逆転したりと、力強い相撲でファンを魅了できるのは、猛稽古で鍛え上げたあの強靭な肉体が土台にあります。土俵上の仕切りの時は、ぜひ琴恵光のギリシア彫刻のような筋肉にも注目です!

解説の北の富士さんと

“宮崎”を語る時だけは…

大相撲中継でアナウンサーがリポートをする時の情報は、取組前の支度部屋や取組後の花道で力士に取材をします。最近は勝っても負けても気さくに話をしてくれる力士が多くなりました。しかし、琴恵光は違います。本場所中はどちらかと言えば口数が少なく、たとえ勝っても負けた相手を気遣い、決して多くは語りません。武士のような凛とした佇まいで、昔ながらの力士の雰囲気を纏っています。インタビューするアナウンサーにとっては手ごわい相手とも言えるのですが、そんな琴恵光も“ふるさと宮崎”の話をする時だけは違います。宮崎のことを聞くと、いつも笑顔で熱心に話をしてくれます。勝ち越しを決めると地元の延岡市で花火が上がる話などは本当に嬉しそうに語ってくれて、ふるさと宮崎を愛する気持ちがひしひしと伝わってきます。インタビュールームで宮崎の話を語る時の琴恵光の表情もお見逃しなく!

延岡の花火
解説の現・二所ノ関親方と
  • 沢田石和樹

    沖縄コンテンツセンター

    沢田石和樹

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