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宮崎コロナ 感染者急増で県と市が緊急会見 今後の対策は?

  • 2022年07月22日

宮崎県では21日、過去最多となる2182人の新型コロナへの感染が発表されました。それを受け宮崎県と宮崎市は緊急で会見を開き、改めて感染対策の徹底を呼びかけました。県と市の会見内容を詳しくお伝えします。

知事が緊急会見「来週には病床使用率が40%超えも」

県内では21日、これまでで最も多い2182人の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。河野知事は緊急の記者会見を開き、改めて感染対策を徹底するよう呼びかけました。感染者急増の理由について、河野知事は感染力がより強いとされるオミクロン株の「BA.5」への置き換わりが県内でも急速に進んでいることなどを挙げました。そのうえで「来週には病床使用率が40%を超えてもおかしくなく、高齢者に感染が広がって医療ひっ迫につながるという危機感を持っている」と述べました。

また「重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患がある人をいかに守るかが重要になっている。夏休みに高齢者などと会う際は、1週間前から会食を控えるなどの対策をとってほしい」と呼びかけました。

一方、これまでの感染拡大時にとってきた県外との往来自粛や、飲食店に対する営業時間短縮の要請などの対策については現時点では行わない考えを示しました。このほか県が自宅療養者向けに行っている食料などの支援について、従来より手元に届くまでに時間がかかるようになっているとして、食料などの備蓄を呼びかけました。

宮崎市「受診者が急増し診察受けるまでに時間も」

21日は宮崎市も緊急の会見を開き、医療機関を受診する人が急増し、症状が出てから診察を受けるまでに時間がかかるケースも出てきていることを明らかにしました。市によると症状が出た人が次々に訪れることで、市内のクリニックなどの負担が増していて、特に子どもの感染が多いことから小児科の負担が重くなっているということです。

この結果、症状が出てから医師の診察を受けるまでに時間がかかるケースも出てきており、市は医療機関に対し、改めて症状がある人の外来受け付けやPCR検査などの対応を行うよう求めました。また、かかりつけ医や陽性を確認した医療機関には、患者に対する適切な診療と症状に応じた治療薬の処方を行うよう要請しました。

一方、保健所業務について宮崎市ではPCR検査の外部委託や人材派遣の活用などの対策を進めていて、今のところは、まだひっ迫には至っていないということです。市の担当者は「各家庭で市販の解熱剤や咳止め薬、それに経口補水液などを備蓄しておくようにしてほしい」と呼びかけました。

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