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宮崎 ギョーザの次は"かつお"だ!高知を抜いて全国1位に

  • 2022年06月01日

「ギョーザ」に続いての日本一です。総務省の家計調査で宮崎市が2022年3月の「かつお」の購入頻度と支出額で王者の高知市を初めて上回り、全国1位となりました。宮崎が1位になった理由やこれまでの購入状況も振り返ります。

快挙!王者・高知を上回り「かつお」消費日本一

総務省の家計調査で宮崎市が2022年3月の「かつお」の購入頻度と支出額で王者の高知市を初めて上回り、全国1位となりました。総務省の家計調査によると、購入頻度は100世帯あたり77回と2021年の同じ時期より6割増加し、全国で最も多くなりました。また、1世帯あたりの支出額も346円で去年より131円増えてこちらも全国1位となりました。

「かつお」の購入頻度と支出額は、初がつおが多く出回る3月のほか年間でみても、高知市の1位の状況が続いていましたが、この20年余りでは初めて宮崎市が絶対王者を上回りました。県内では、日南市が全国有数のかつお一本釣り漁の拠点となっているほか、2021年にかつおの一本釣り漁が「日本農業遺産」に認定されています。

日本一の要因は?

こちらが3月の購入頻度と支出額の去年までの5年間の順位です。大体10位前後で2019年は、購入頻度が17位・支出額は12位でした。4位とか3位もありますけど、一気に順位が上がったように感じます。

順位が上がった理由の1つが日南市で江戸時代から続く「かつお一本釣り漁業」が「日本農業遺産」に 認定されたことです。ここから各地で宮崎のかつおをもっと知ってほしい、味わってほしいという機運が高まりました。

その結果が2つ目の理由です。宮崎市内含めて県内各地でかつおの消費をPRするイベントが相次いで開催されたのです。こうしたイベントの数はなんと去年の倍に増えたといいます。さらに、南九州大学では学生がかつおを使ったレシピを開発し、それをもとにしたメニューが県内のホテルで提供されたり、お惣菜となってスーパーで販売されたりしました。まさに行政や民間企業、それに大学など一体となって取り組みを進めてきました。

長年、県内でのかつおの消費拡大に取り組んできた「宮崎初かつおフェア実行委員会」の黒木祐幸さんはこういった一連の取り組みに手ごたえを感じています。

「宮崎初かつおフェア実行委員会」の黒木祐幸さん
今回の結果は産地としても消費地としてもとても喜ばしいです。ここ2,3年は新型コロナの関係でイベントの自粛もありましたが、今年は外食でも料理屋さんとかで新しい食べ方とか調理方法を提案しながらいろいろなメニューを作ってもらえたと思う。今回限りではなく毎年毎年1位が取れるようにおいしいカツオをみなさんにお届けしたい。

ギョーザに続いての日本一。「かつお」の美味しさを知ってほしいという地道な取り組みが実を結びました。消費者の私たちも宮崎のかつおをたくさん食べて応援しましょう。

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