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“子どもとジェンダーについて話そう”と思ったときに読みたい記事3選

NHKでは3月、女性の生き方や健康について考える情報を集中的に発信しています。
👉#国際女性デーだから

「みんなでプラス ジェンダーをこえて考えよう」では、これまでジェンダーに関するさまざまな課題や解決の手がかりを、150本超の記事を通じて発信してきました。

その中から“子どもとジェンダーについて話そう”と思ったときにおすすめしたい記事を、編集T(20代・女性)のコメントと視聴者のみなさまから寄せられた感想とあわせて紹介します。

おすすめ記事①“好意的な性差別”と進路

「女子だから工学部はダメ!? “好意的な性差別”と進路」(『#学びたいのに』取材班 2021年10月22日掲載)

【概要】「重いから女子は持たなくていいよ」「さすが女子力高いね」…。発言した人に悪意はないし、日常的に男女差別をしている人というわけではもちろんないでしょう。これは無意識で悪気のない“好意的な性差別”です。進路にも少なからず影響を与えます。NHK「#学びたいのに」が制作した1分アニメを通して考えます。

編集Tより

自分の夢を一番応援してほしい人から性別を理由に「その夢はかなえられないよ」と言われる体験はとても悲しいだろうなと思います。自分が大切な相手に向けようとしている言葉が“好意的な性差別”になっていないか、いつでも立ち止まって考えられるようになりたいですね。

📣みなさんから寄せられたコメント(一部)

ケイさん(19歳以下・性別“その他”)

私も同じ体験をしたことがあります。私は不定性Xジェンダーなのですが、家族や友達にはカミングアウトをしておらず、戸籍上の性別も男性のままです。私は絵を描くことが好きで美術部に入部したのですが、その時、両親からは「男の子少ないんじゃない?」などと聞かれてとても悲しくなってしまいました。

おすすめ記事② 女子の自身を砕く呪いの言葉

「『女の子なんだから…』女子の自信を砕く呪いの言葉」(『クローズアップ現代』取材 2022年5月10日掲載)

【概要】60人の女子学生に『女の子だから』『女の子なのに』などと言われてモヤモヤした経験を聞きました。「思い返せばたくさんあった」という多くの声から見えてきたのは、何気ない言葉だからこそ、知らず知らずのうちに私たちにダメージを与えているという現実でした。

編集Tより

“呪いの言葉”は残念ながら、今なお社会の中に無数に存在しています。そんな現状に勇気を持って立ち向かう若者たちが登場。ジェンダー平等に向けてアクションを起こす頼もしい彼女たちの姿を見習いつつ、私たち大人も子どもたちと一緒に“呪い”に立ち向かわねば!と背筋がシャキッと伸びる記事です。

📣みなさんから寄せられたコメント(一部)

6月の猫さん(20代・女性)

小さかった時、「女の子っぽい服のほうが〇〇には似合うよ。女の子なんだから」や、「え??サッカーの服にするの?なんで?女の子じゃん」などと言われた時、「女だからなんだ!」と思った記憶があります。今の時代だったら、そんな事なかったのかな…

ジリーノさん(19歳以下・女性)

私も背が高くて友達に「女の子で背が高いのはちょっとおかしくない。女の子だったらもっと低い方がかわいいんじゃない」と言われました。今でもその友達と仲良くしていますが、モヤモヤな気持ちはまだ残っています。

ぴさん(30代 女性)

いわゆる田舎の出身ですが、幼少期、祖父母の家に行くと必ず私と妹は、母から「台所や夕食の準備を手伝いなさい、女の子なんだから」と言われていました。兄やいとこの男子たちは一切言われないのに。そして、いつも男の大人たちは座ったままで何も手伝わない。頑張った母や叔母、祖母は端っこでご飯を食べている。そんな景色に幼いながらとてもとても疑問を持っていました。


女性がご飯の準備をしなきゃいけない、率先して動かないといけないなんて誰が決めたのか?そういう、“当たり前"だと思っている意識を男性もですが、女性も変えていってほしいです。

おすすめ記事③ 生理についてどう学んだ?

生理についてどう学んだ?女性器をなんて呼ぶ?(「シチズンラボ」取材班 2023年3月17日掲載)

【概要】“あなたは生理や性器について、誰から、どう学びましたか?” NHK「シチズンラボ」ではジェンダー・性教育の専門家とアンケート調査を実施。10歳から69歳までの男女1,201人より寄せられた回答から、家庭や学校で、生理や女性の性器の話題がタブー視されている実態が見えてきました。調査の詳しい分析について「生理リサーチ1 結果報告」をご覧ください。

編集Tより

女性器を指す言葉は存在こそしていますが、男性器を指す言葉に比べて口に出すのにちょっと勇気がいるのはなぜか。そんな男女の性器の扱いの非対称性について、真摯に向き合った記事です。小貫大輔教授が「性教育が目指す大きな目標の一つは、性への抑圧を見直すこと」と話していますが、まさにその第一歩にあるのが「言葉」なのだと感じました。

📣みなさんから寄せられたコメント(一部)

マリ(30代・女性)

女性器の呼び方ですが、複雑に考えないで普通に「おまんこ」でいいんじゃないですか。私自身も小さい頃からそうでしたし、我が家では娘も普通に使っています。

なんでちゃんさん(40代・女性)

男性器にはチンチンという親しみを込めた共通の呼び名があるのに、女性器にはなく、卑わいなイメージに変わり、定着しないという指摘が大変面白かった。日本にも女性器の呼び名が定着するといいなと思った。

【関連リンク】その他のシチズンラボ「生理リサーチ」
生理リサーチ|NHKシチズンラボ

この記事のコメント投稿フォームからみなさんの声をお待ちしています。

みんなのコメント(1件)

体験談
名無しの男性
40代 男性
2024年3月21日
差別を受けているのが女性だけと思うのは大間違いではないでしょうか。

現に、3月の女性デーは取り上げているのに、去年11月の男性デーが取り上げられていなかったり、フェミニズム的な記事はたくさんあっても、マスキュリズム的な記事はほとんど無いように思います。そういうところは、男性への性差別ではないでしょうか。

「男は甲斐(かい)性を見せろ」、「男はデート代を払え」、「レディファースト」など探せばまだまだたくさんあります。私が受けたり感じたりした性差別の経験や、ネットで見聞きした女性から男性への性差別を別紙に書き出してみると、ものすごい長文になってしまいました。

ジェンダー平等をうたいながら、上記のようなことが大きな問題にならないのはおかしいのではないでしょうか。ネットの掲示板やSNS、それの内容を基にした動画を視聴する等すれば、男性への性差別がほとんど野放しの現状が分かると思います。