“ワイン大国”フランスでワインが飲まれない【インスタ画像でわかりやすく解説】
ワインと言えば、フランスを思い浮かぶ人もいるかもしれません。
いまそのワインの本場フランスに異変が起きています。
農家が次々とぶどうの木を伐採しています。
いったい何が起きているのでしょうか?
(NHK「おはよう日本」より)
※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。
世界一を取り戻したが異変が...
2023年、イタリアからワインの生産量トップの座を奪い返したフランス。しかし生産現場で異変が。フランス全土で約3億リットルのワインがあまっていたというのです。食生活の変化などからワインが飲まれなくなり、フランス全体の消費量は約15年間で25%近く減少(~2021年)したのです。
フランスを代表する生産地、ボルドーでワイナリーを営む生産者を訪ねました。5世代にわたりワインを作り、数々の国際コンクールで受賞してきたエリック・エティエンヌさんです。2021年、長年の取り引き先から買い取りの契約が更新できないと通告されました。
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ワイン生産者 エリック・エティエンヌさん
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「売れ残ってしまいました。3万リットルもあります」
貯蔵庫にある巨大なステンレスタンク。取材した時点では2021年と2022年に生産したワインのうち、販売できる見込みがなかったのはタンク10個分。やむなくタンク3つ分を消毒用アルコールの材料として売却することを決めました。
この地区では、ワイン農家の数がこの数年で半分以下に減少したといいます。エティエンヌさんも2024年にぶどうの木を伐採し、いまの畑を10%縮小することにしています。
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エリック・エティエンヌさん
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「1年かけてワインを作るのは誰かに飲んだもらうためで、処分するためではありません。いまはぶどうの木を伐採するしかないのです」
インスタグラムでも画像を公開中
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