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空気から水を作る給水機【インスタ画像でわかりやすく解説】

世界的な観点からもう一度、水の貴重さ、大切さについて世界の人々と一緒に見つめなおす「地球と水を考える日」として、定められているのが「世界水の日」です。途上国で起きているのが水不足問題。その問題解消に一役買うとして、実は日本の驚くべき技術が世界から注目されています。

※サムネイルの画像を矢印に沿ってスワイプすると、インスタグラム「地球のミライ」で投稿した画像の続きを見ることができます。

見たことありますか? 空気から飲み水を作る給水機

東京・池袋の公園に置いてある給水機。
一見普通に見えますが、実はこの給水機、空気から水を作っています。味は普通のミネラルウォーターと変わらないそうです。

空気を取り込み、その中の水分を急速に冷やして結露させ、銀イオンや特殊なフィルターで除菌します。そして、約5時間かけて飲み水にしていきます。気温10℃、湿度30%の空気と電源さえあれば理論上、どこでも水が作れるのだそうです。

この技術、何の役に立つかというと、途上国の水不足問題解消に一役買うと期待されています。ナイル川を水源とするエジプトでは、2020年には人口が1億人を超え、今後さらなる人口増加が見込まれることから砂漠地帯への「首都移転計画」が進められています。そのため、ナイル川以外の水源が強く求められているのです。

エジプト政府が空気から水を作る給水機を知り、“乾燥した気候でも水が作れるのか”と打診してきました。開発した会社は2022年8月から現地5か所で実証実験を行い、11月には正式にエジプト政府と契約を結びました。

開発会社社長 二羽啓史郎さん

「開発のきっかけは、途上国などの水事情を知ったからでした。日本ではとても考えられないような衛生環境で茶色く濁った水を飲まないと生きていけない。しかし、そのために命を落とす人の話も聞きます。世界中で、飲み水が不足して苦しんでいる人々の問題解決ができればと思います」

インスタグラムでも画像を公開中

インスタグラム「地球のミライ」では、環境問題や気候変動のほかSDGsの達成に向け、いま課題になっていることを写真やグラフィックで紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
インスタグラム「地球のミライ」※NHKサイトを離れます

インスタグラム「地球のミライ」はこちらから※NHKサイトを離れます

担当 地球のミライの
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