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節電のポイントは?家電別の節約方法まとめ【2023年冬版】

この冬も、「節電」への協力が求められています。政府は、この冬の電力需給が厳しいとして全国を対象に、節電要請を行うことを決めました。

冬の時期に節電要請を行うのは7年ぶりです。期間は2022年12月1日から2023年3月末まで4か月。数値目標を設けずに、「室内では重ね着をする」など、無理のない範囲での節電に協力を求めることにしています。

具体的に私たちができる節電方法とは…?資源エネルギー庁の情報をもとに、家庭で使う電気機器ごとに節電のポイントをまとめました。

※初回公開日:2022年12月5日

家電製品別の電力消費割合は?

家庭における家電製品の1日での電気消費割合
資源エネルギー庁ホームページより(平成30年度電力需給対策広報調査事業の結果より作成)

上の図は冬季の家庭での電力消費が特に多い日の電力の使用割合をグラフ化したものです。電力消費量はエアコン、冷蔵庫、照明で5割以上を占めています。

資源エネルギー庁によると、節電の際にはこうした家電製品の省エネが大きなポイントになるそうです。以下、家電別に節電対策をご紹介します。

【エアコン】

エアコン

暖房時の工夫
・ドア・窓の開閉は少なく。
・厚手のカーテンを使用。床まで届く長いカーテンの方が効果的。
・扇風機を併用。暖まった空気を循環させましょう。
※適宜、換気をしましょう

使用するときのポイント① 

☞冬の暖房時の室温は20℃を目安に
外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)
年間で電気53.08kWhの省エネ、原油換算13.38L、CO2削減量25.9kg
約1,650円の節約

使用するときのポイント②

☞暖房は必要なときだけつける
暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度:20℃)
年間で電気40.73kWhの省エネ、原油換算10.26L、CO2削減量19.9kg
約1,260円の節約

使用するときのポイント③ 

☞フィルターを月に1回か2回清掃
フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較
年間で電気31.95kWhの省エネ、原油換算8.05L、CO2削減量15.6kg
約990円の節約

【ガス・灯油ファンヒーター】

ファンヒーター

▼早めのOFFが決め手
室温は急には下がりません。お出かけや寝る15分くらい前に切るのがコツ。

▼フィルター掃除で効率アップ
ファンヒーターの性能をフルに活用するには、フィルターのお手入れは欠かせません。掃除機でホコリを吸い取ったり、ぬるま湯で洗ってからしっかり乾かしましょう。

▼体感温度アップ!
設定温度を上げる前に1枚羽織るなど、着る物を工夫しよう!

使用するときのポイント

☞室温は20℃を目安に
外気温度6℃の時、暖房の設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)

●ガスファンヒーターの場合
年間でガス8.15m3の省エネ、原油換算9.45L、CO2削減量18.3kg
約1,320円の節約

●石油ファンヒーターの場合
年間で灯油10.22Lの省エネ、原油換算9.68L、CO2削減量25.4kg
約880円の節約

【電気カーペット】

電気カーペット

▼断熱マットで効率アップ
床にじかに敷くと、熱が床に逃げて暖房効率が下がります。
電気カーペットの下に断熱マットなどを敷くのが省エネのコツ。

▼人のいない部分は、温めない
電気カーペットを分割して温める機能があるものは、活用しましょう。

使用するときのポイント①

☞広さに合った大きさを
室温20℃の時、設定温度が「中」で1日5時間使用した場合、3畳用のカーペットと2畳用のカーペットとの比較
年間で電気89.91kWhの省エネ、原油換算22.66L、CO2削減量43.9kg
約2,790円の節約

使用するときのポイント②

☞設定温度は低めに
3畳用で、設定温度を「強」から「中」にした場合(1日5時間使用)
年間で電気185.97kWhの省エネ、原油換算46.86L、CO2削減量90.8kg
約5,770円の節約

【電気こたつ】

電気こたつ

▼腰の上の冷え対策には
こたつはおもに腰から下を温める暖房機器なので、上半身は寒くなりがち。カーディガンなどを1枚多めに着込むことが温かさのポイントです。ストーブやエアコンなど、他の暖房機器と併用する場合は、控えめな温度設定を。

使用するときのポイント① 

☞こたつ布団に上掛と敷布団をあわせて使う
こたつ布団だけの場合と、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用した場合の比較(1日5時間使用)
年間で電気32.48kWhの省エネ、原油換算8.18L、CO2削減量15.9kg
約1,010円の節約

使用するときのポイント②

☞設定温度は低めに
温度調節を「強」から「中」に下げた場合(1日5時間使用)
年間で電気48.95kWhの省エネ、原油換算12.34L、CO2削減量23.9kg
約1,520円の節約

【風呂給湯器】

風呂給湯器

▼水を沸かすよりも、お湯をためる方が省エネ
浴槽に水をためて沸かすよりも、お湯をためる方が省エネにつながります。

▼必ずフタをしましょう
フタをしないと、浴槽にためたお湯から、どんどん熱が逃げます。

▼使用しない時は、リモコンのスイッチを切りましょう

使用するときのポイント①

☞入浴は間隔をあけずに
2時間の放置により4.5℃低下した湯(200L)を追い焚きする場合(1回/日)
年間でガス38.20m3の省エネ、原油換算44.31L、CO2削減量85.7kg
約6,190円の節約

使用するときのポイント② 

☞シャワーは不必要に流したままにしない
45℃の湯を流す時間を1分間短縮した場合
年間でガス12.78m3の省エネ/約2,070円の節約
年間で水道4.38m3の節水/約1,140円の節約
原油換算14.82L、CO2削減量28.7kg
合計 約3,210円の節約

【温水洗浄便座】

温水洗浄便座

▼温水洗浄便座は、「貯湯式」と「瞬間式」があります。特徴を知って商品選びを

<貯湯式>
タンクの中の水をヒーターで温める方式で、一度にたっぷりのお湯で洗浄することができますが、お湯を保温するための電力を使います。

<瞬間式>
タンクがなく、使用の度に水を瞬間湯沸器で温めます。温水を保温する電力は不要のため、"貯湯式"よりも消費電力量は少なくなりますが、お湯の量が限られることと、瞬間的に大きな電力を必要とします。

▼寒い季節だけ使いましょう
一年を通してつけっぱなしにしていませんか?必要な時期だけ使いましょう。

▼省エネ/節電機能を活用しましょう
1日にトイレを利用する時間はごくわずかですが、温水洗浄便座は、いつでも使えるように便座や洗浄水を温め続けています。
タイマー機能がついた製品は、活用しましょう。
製品によっては、「おまかせ節電モード」など、使用頻度や時間を記憶して、使わない時間帯に暖房便座などの温度を自動で下げたりする機能があるものがあります。

使用するときのポイント① 

☞使わないときはフタを閉める
フタを閉めた場合と、開けっぱなしの場合の比較(貯湯式)
年間で電気34.90kWhの省エネ、原油換算8.79L、CO2削減量17.0kg
約1080円の節約

使用するときのポイント② 

☞暖房便座の温度は低めに
便座の設定温度を一段階下げた(中→弱)場合(貯湯式)(冷房期間はオフ)
年間で電気26.40kWhの省エネ、原油換算6.65L、CO2削減量12.9kg
約820円の節約

使用するときのポイント③

☞洗浄水の温度は低めに
洗浄水の温度設定を一段階下げた(中→弱)場合(貯湯式)
※暖房期間:周囲温度11℃ 中間期:周囲温度18℃ 冷房期間:周囲温度26℃
年間で電気13.80kWhの省エネ、原油換算3.48L、CO2削減量6.7kg
約430円の節約

【床暖房】

床暖房

床暖房は足元から体を温めるので、室温を低く設定しても快適に過ごすことができます。
室温は低めに設定しましょう。

床暖房は運転をストップしてもすぐに冷めることはなく、暖かさが持続します。
就寝や外出の約30分前にスイッチを切るようにしましょう。
タイマーを使えばスイッチの切り忘れを防ぐことができます。

床暖房の上には、カーペットやラグマットなどを使わない方が効果的です。
床暖房のある部屋にベッドを置く場合は、ベッドの下にものを置かないようにしましょう。

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