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“指導死” 教師の指導の後に子どもが自殺…背景に何が?

指導死(しどうし)ということばをご存じでしょうか。

教員による不適切な指導がきっかけとなった子どもの自殺を、遺族や研究者が「指導死」と呼び、指導のあり方を考えてほしいと訴えています。

指導死ということばの裏に、何があるのか。
子どもの自殺が過去最多となる今、子どもの命を守るヒントを探して遺族を訪ねました。

(#学校教育を考えるディレクター 藤田 盛資/社会部記者 寺島 光海)

“きょうだい思いのお兄ちゃん” 中学1年の冬、突然の自殺

妹を優しい笑顔で見守る、加藤碧さん(13)。
3人きょうだいの長男で、“てきぱきとしっかりした感じではないけど、朗らかで親しみやすい雰囲気のお兄ちゃんだった”といいます。

宇宙に興味を持ち、勉強を頑張りたいとみずから選んだ私立の中学校に進学。
小学生から続けてきた水泳の練習にも打ち込み、毎朝7時には学校に通っていたそうです。

碧さんは2017年12月、中学1年生の冬にみずから命を絶ちました。
その日の朝もふだんと変わらない様子だったという碧さんの身に何が起きたのか。
父親の健三さん(51)にとって、あまりに突然の出来事でした。

父親・加藤健三さん

午後1時すぎ、妻から一本電話がかかってきて。碧から“今までありがとう”というLINEが入ってきたと。すぐ上司に伝えて会社を飛び出して。


息子のスマホには居場所確認のアプリを入れてたので、それを見て息子の方に向かっていきました。もう本当に、生きた心地がしないというか、いつも通勤する乗り換えの駅が、こんなに長く感じたことがなくて……。移動の最中、息子の居場所も移動し始めて、着いた先は警察署でした。


息子がビニールに包まれた状態で、ろうそくが立てられていて。そんなふうに知ったんで。本当に信じられなくて、朝さっき話したでしょって。朝話したのになんで、ということしか、その日は分かりませんでした。

年末年始は、そば屋を営む実家を家族みんなで手伝っていた加藤さん一家。
碧さんも楽しみにしていた家族行事は、かなわなくなりました。

見えてきた “不適切な指導”

なぜ息子は、みずから命を絶ったのか。当初、父親の健三さんは、学校や公的な機関が調査をしてくれると考えていました。

しかし、警察は、自殺であり事件性がないとして、その後の捜査は行われませんでした。行政も“私立の学校に対しては何もしない。報告を受けるのみだ”と取り合ってもらえなかったといいます。

健三さんは、少しでも当時の碧さんの気持ちを知りたいと、みずから調べ続けました。

遺品の定期券を頼りに当日の行動をたどったり、学校の友人から話を聞いたりして集めた資料は、分厚いファイル10冊分にのぼりました。

父親・健三さんが集めた資料の束「true・1日一歩」

同時に、学校に対して、第三者による調査委員会の設置を要望しました。
弁護士らによる第三者委員会が設置されたのは、碧さんの死から約1年7か月後。
去年1月、報告書がまとめられました。

そこに書かれていたのは、亡くなる前日と当日の“指導”についてでした。

亡くなる前日の指導

亡くなる数日前、碧さんの所属する水泳部の顧問は、指導の一環として年賀状を送るようにと、顧問2人の自宅の住所を書いたメモを部員たちに渡していました。碧さんはそのメモを撮影し、クラスのLINEに投稿。

これを知った顧問は、個人情報の取り扱いを指導しようと碧さんを呼び出し、ほかに誰もいないプールの教官室で“とんでもないことをしてくれたな”と叱責するなど、約40分指導したとされます。

調査委員会は、投稿の意図は不明と結論づけていますが、「クラスの友人からも年賀状を出せるようにとの善意から、住所情報をLINEに流してしまった可能性が高いといいうる」としています。
調査委員会は「威圧的で一方的な指導」であったとしています。

亡くなる当日の指導

学校には、近隣のゲームセンターで両替機に忘れたお金がなくなり、学校の生徒が関わっていないか確認してほしいという電話が入っていました。

碧さんへの前日の指導の中で「両替機」という言葉を聞いたことを理由に、亡くなる当日、最初の教員が3~4分の聞き取りを実施し、数分後に別の教員が20分程度の聞き取りを行ったとされます。碧さんは関与を否定し続けたとされます。

調査委員会は、指導は「関与について強い予断をもって聴き取りを行っていることもまた問題であったといえる」とし、碧さんが「関与しているかどうかは確定できない」としています。

そして、指導の約20分後、碧さんは死を選びました。

第三者委員会の報告書

調査委員会の報告書は、指導と碧さんの自殺との関係について、
「2日間の指導がAさんの自殺の大きな原因となっていることは動かしがたく、指導の不適切さと自殺との関連性は認められる」と結論づけています。

報告書の指摘について学校側に見解を問うと、「重大かつ真摯(しんし)に受け止めているところであり、再発防止に最大限努めております」などの回答が寄せられました。

学校側は、遺族に謝罪するとともに、具体的な再発防止策として、
(1) 生徒指導等における聴き取り方法についてのルールを明文化した規程を作成
(2) 報告書を利用して、外部講師を招いての学内研修を実施
(3) 生徒指導についての教員研修を定期的に実施
(4) 子どもの自殺や予防についての教員研修を定期的に実施
(5) 生徒のストレスチェック制度の導入
(6) カウンセラーによる「命の大切さを考える授業」の継続
など、6点を今後も継続していくとしています。

碧さんの死後も相次いでいる、教師の指導後に起きる子どもの自殺。

その報道に触れるたびに、父親の健三さんは“もっと息子の死の事実が知られていれば、防げる死があったのではないか”という思いが、胸を締めつけるといいます。

父親の加藤健三さん

私自身かつては、ことばの指導だけで人が死ぬなんてことがあるのかと疑問に思っていました。そして今でも、息子の報告書を見て、死ななきゃいけなかったのか?って思い続けています。でも、当事者になってしまった。


指導死は、家族にとって全く覚悟なく、突然に起きてしまう。息子の場合、指導を受けて約15分後に亡くなっていますが、指導が終わったときにはもう死を考えていたのかなと思います。家族にとっては寄り添う隙がなくて、今でもどうしたら助けられたのか、答えが見つからないんです。


先生たち、指導したことでまさか死ぬと思って指導している先生は、誰1人いないと思うんです。ただ、そういうことが実際にある。子どもを思って指導してくれているとは思うんですが、子どものための指導は紙一重だということを知っていただきたいです。

指導死は“平成元年以降に108件” 指導直後の自殺が57%という調査結果も

教師の指導のあとに起きる自殺は、どれほど起きているのか。

遺族などの声を受け、文部科学省は毎年行っている自殺に関する調査の選択肢の中に「教職員による体罰、不適切指導」を新たに設け、初めて実態の把握に乗り出すことになりました。

遺族と研究者でつくる団体では、こうした自殺を「指導死」と呼んで、独自に調べてきました。まだ公的な統計がない中、裁判記録や調査報告書を集め調べたところ、平成元年以降に指導死とみられる自殺が93件、未遂とみられるケースを含めると少なくとも108件起きていたことが分かりました。

その1件1件を分析すると、碧さんのように指導の直後(指導の当日や翌日)に自殺したケースは57%に上っていました。

「まさか息子以外にも、似たような形で命を失っている子どもがこんなにもいるなんて」。
そう語るのは、調査した団体の代表のひとり、大貫隆志さんです。

当時中学2年生だった息子の陵平さんは、学校でお菓子を友達からもらって食べたことをきっかけに1時間半にわたる指導を受け、さらに“学年の集会で全員の前で決意表明をするように”と伝えられたあと、みずから命を絶ちました。

中学生の息子を亡くした遺族 大貫隆志さん

陵平が通っていた中学校は、数年前まで廊下を自転車が走ってるような学校だったんです。だから1年生のうちにきつくルールを守るように指導する体制をとっていたわけです。


その厳しさの中で、「たとえお菓子、あめ1粒といえども見逃さない」ということを教員は言っていましたので、まさにそういう指導受けたんだろうなと思います。真面目な子どもほど自分が叱責を受けたことに対して反省してしまうわけですよね。


大人から見れば「そんなことで」ということを理由に命を絶ってしまう子どもがいる。これはもう自殺の研究の中で明らかになっていることなんですね。だから学校での生徒指導のあり方にも、そうした視点を取り入れるべきだと思うんです。

自殺のきっかけになりうる不適切な指導は、どうすればなくしていけるのか。
教育評論家の武田さち子さんは、学校現場への負担を減らすことから始める必要があると指摘します。

教育評論家・武田さち子さん

学校はいま厳しい労働環境で、先生も減っていて、先生たちの人権は守られてないと思うんですね。だから子どもの人権を守らなくていいなんてことでは全くないんですが、やはり自分の人権が守られてない人は、人権に対してどうしても感度が低くなると思います。先生が“もう学校行くのは嫌だ”と思っている中で、じゃあ子どもたちが笑って過ごせるような教室が作れるかっていったら、難しいと思うんですね。

そして、子どもが亡くなってから調べるのではなく、指導により子どもの心が非常に傷ついた、そのために学校に行けなくなったという段階できちんと調査してほしい。その段階で調査されていたら、防げたと思えるケースもあります。

国の生徒指導の手引きに“不適切指導”が明記 遺族の思い

「不適切な指導で子どもが苦しむという事実を広く知ってほしい」。
弟の死をきっかけに国や社会への働きかけを行った女性がいます。

「はるか」さん(29)です。
およそ10年前、当時高校1年生だった弟の悠太さん(16歳)が自ら命を絶ちました。

亡くなる前日の部活の顧問による不適切な指導などが原因だと裁判に訴え、確定した2審の判決では、顧問が自殺を予測することは困難で責任はないと判断されたものの、十分な事実確認をせず厳しく叱責したことは不適切だったと認定されました。

悠太さんが命を絶ったとき、はるかさんは高校を卒業したばかり。学校も弟の死を真摯に受け止めてくれるという期待感があったといいます。

はるかさん

当時、私自身いろいろな先生にお世話になって高校を卒業した直後でした。学校は、すべての生徒の命を大事な命として扱ってくれると信じていて、どうしたら弟を救えたのか、弟が亡くなってしまったことを私たちと同じように悲しいと思って動いてもらえると思っていましたが、現実はそうではありませんでした。自分が信じてきた社会が大きく崩れたように感じて、すごく怖いという感覚を抱いていました。


学校の先生の指導は正しいという前提が社会の中にあるのではないかと感じていますが、そうした指導の中にも、子どもを深く傷つけているものがあることを知ってほしいと思います。「不適切指導」ということばがなかなか浸透せず、子どもたちが苦しんでいる現状に対して、国は、向き合ってくれるだろうかという思いを私自身抱いていました。

こうした中、はるかさんは、国が、教員が生徒を指導する際の手引き「生徒指導提要」の見直しを進めているという動きを知ります。はるかさんは、弟が亡くなってから、この生徒指導提要を何度も読み込んでいました。

この中に、「不適切な指導」が明記されれば、現場の先生たちが、自らの指導のあり方について立ち止まって考えてもらうきっかけになるのではないか。
自ら、同じような経験を持つ遺族に声をかけ、新たな「生徒指導提要」に「不適切指導」について言及してもらうよう求める要望書を、おととし(2021)文部科学省に対して提出しました。

その後、文部科学省は有識者会議の議論を経て去年、12年ぶりに「生徒指導提要」を改訂し初めて「不適切な指導」に言及しました。

考えられる具体例として、
・大声で怒鳴る、ものを叩く・投げる等の威圧的、感情的な言動で指導する
・児童生徒の言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導する
・組織的な対応を全く考慮せず、独断で指導する
・殊更に児童生徒の面前で叱責するなど、児童生徒の尊厳やプライバシーを 損なうような指導を行う
・児童生徒が著しく不安感や圧迫感を感じる場所で指導する
・他の児童生徒に連帯責任を負わせることで、本人に必要以上の負担感や罪悪感を与える指導を行う
・指導後に教室に一人にする、一人で帰らせる、保護者に連絡しないなど、適切なフォローを行わない

といった項目を上げた上で、
「教職員による不適切な指導等が不登校や自殺のきっかけになる場合もある」という文言が加えられました。

はるかさんは、この内容を、より多くの人に知ってもらいたいと感じています。

はるかさん

今回の改訂で、文部科学省も子どもの命や気持ちを大切だと思ってくれているのかも知れないと感じました。

「不適切な指導がある」と明記され、具体例が挙げられたことで、指導に疑問があっても「自分が悪いことをしたから仕方ない」などと悩む子どもや保護者が救われるきっかけになるのではないかとも思います。

弟が亡くなってから10年がたち、自分も10歳年を取ると、弟が生きた16年間がどれだけ短い人生だったかを感じます。こんなに短い人生で死なないといけないほど追い詰められることが、当たり前であってほしくありません.

そのためにも、「生徒指導提要」の内容が幅広く現場に浸透していくことが重要だと感じています。弟と同じような思いをする子がこれ以上出ないよう、私も声を上げ続けていきたいです。

【相談窓口はこちら】

厚生労働省ではホームページでSNSや電話などの相談窓口を紹介しています。

SNSやチャットでの相談窓口です。
▽NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」が行う「生きづらびっと」LINE@yorisoi-chat
▽NPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」が行う「こころのほっとチャット」LINE@kokorohotchat
▽NPO法人「あなたのいばしょ」チャットhttps://talkme.jp※NHKのサイトを離れます
▽NPO法人「BONDプロジェクト」LINE@bondproject
▽NPO法人「チャイルドライン支援センター」が行う「チャイルドライン」https://childline.or.jp/index.html※NHKのサイトを離れます

主な電話での相談窓口です。
▽NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」が行う「#いのちSOS」0120-061-338
▽一般社団法人「社会的包摂サポートセンター」が行う「よりそいホットライン」0120-279-338※岩手・宮城・福島からは0120-279-226
▽一般社団法人「日本いのちの電話連盟」が行う「いのちの電話」0120-783-556
▽都道府県が実施している電話相談などに接続される「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556

このほか以下の子ども向けの相談窓口も紹介しています。
▽NPO法人「チャイルドライン支援センター」が行う「チャイルドライン」0120-99-7777
▽文部科学省が行う「24時間子供SOSダイヤル」0120-0‐78310
▽法務省が行う「子どもの人権110番」0120-007-110

これらを紹介しているURLは、「https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/」(NHKのサイトを離れます)で、「まもろうよこころ」でも検索できます。

この記事のコメント投稿フォームからみなさんの声をお待ちしています。

この記事の執筆者

報道局 社会番組部 ディレクター
藤田 盛資

2011年入局、金沢局と首都圏局を経て現職。
「教員の働き方」や「校則改革」など学校現場を取材。

みんなのコメント(31件)

悩み
助けて!
50代 女性
2024年4月27日
不適切な指導。体罰、暴行。
教諭による不適切な指導の事実があるのに認めない。学校も市教育委員会も体罰の調査をしない。池田町中2自殺案件にあまりにも類似した内容に解決の糸口無し!うちの子が死ななきゃダメなのか?
感想
虐めサバイバー
40代 男性
2024年4月23日
やはり「虐待」がキーワードではないでしょうか?介護会社のコラムにあるのですが、高齢者虐待の前段階に「不適切なケア」という概念があるそうです。指導死はこれと同じでしょう。不適切ケアならぬ不適切指導。問題は大人から見たら「不適切」でも子供からしたら「虐待」だということです。子供の繊細さを加味しなければならない。そもそも教師に自分が加害者であるとの自覚があったのか?児童虐待をする親でも「加害者に虐待の自覚がない」ということは往々にしてあります。指導死を招いた教師に取材して、当時の心理を精神分析してほしい。教育虐待としての側面もあるはず。子供たちが車輪の下で圧し潰されています。
体験談
助けて!
40代 女性
2024年4月5日
2024年4月、息子中3も、福井県池田町中2指導死(文科省H29.10通知文)と恐ろしい程同じ目に合ってます。教師からの激しい叱責、暴行、嫌がらせ、問題教師が認めないから事実が無いと。学校は調査を渋りやらない。文科省が動かぬ証拠という事には必死で潰しにかかる。
体験談
K S ママ
19歳以下 女性
2023年12月28日
小学校時に通っていた個人塾の先生のハラスメントで、娘は今でも二次障害を抱えてます。もともとASD気質だったため、10年前の当たり前が理解できなかった様で、先生にはかなり嫌われていた様です。
親もその頃は、先生に任せているからと安心してましたが娘にとっては地獄の時間だった様です。小学生高学年頃から時々情緒不安定になりました。
提言
みかん
70歳以上 女性
2023年11月27日
不登校の子ども達や引きこもりの方やその親御さんの相談、何らかの障害を持つ方々のサポートを仕事としています。(市の引きこもり相談員でもあります)
不登校の子はもちろん発達障害を持つの子の話、引きこもりをしている人たちの話の中でいかに学校の問題行為や暴言というか間違った指導の話が出てくるか。
正直、枚挙にいとまがないと言ってもいいレベルです。
我が子も学校の命に係わるいじめの不適切な対応で不登校になった経験がありますが30年経っても変わらない学校の子どもの人権を無視した状況に恐怖と言っていいものを感じています。
多様な学びの場の設置で学校が選べるようになれば、学校も変わらざるを得ないかと思います。
提言
いじめサバイバー
40代 男性
2023年11月26日
仕組みの問題です。私もいじめに抵抗して相手に怪我をさせた時に生徒指導室に連れて行かれ、教員数人に取り囲まれて暴れ者扱いされ、いじめ加害者と握手させられました。しかし自分が大人になってみると教師たちがとても異常な労働環境にいたこともわかるんです。私を叱責した教師たちの一人は過労死しました。学校という場所自体、社会から隔絶され教員は過重労働、子供は半日以上狭い教室に閉じ込められるという、とても不自然な環境です。
閉鎖的な環境で力関係に差があり心身に暴力を振るっても罰がない、こんな環境で虐待が起こらないほうが不思議です。指導じゃないです、虐待です。教師を虐待加害者に追い込んでいるのは制度疲労を起こした教育システムであって、問題が起きてから個人を責めても意味はありません。必要なのは教育制度改革です
提言
まま
50代 女性
2023年11月7日
神奈川県の支援学校に娘を通わせています。入学して初めての校内実習において、娘の認知発達に見合わない高い要求をされたために、現在不登校となっています。3年前に姉が亡くなり、深い悲嘆の中で精神科にも通っており、卒業後も企業就労などは望まないから(卒業後この学校で就労するのは半数ほどで、残りは生活介護や就労支援です)娘のペースを大事に発達に合わせた内容をと、合理的配慮を明確に求めていたにも関わらず、追い詰める問答(事実は強い叱責でしたが、学校側は認めません)や、混乱を起こすと分かっている長い説明などを繰り返されるなどの合理的配慮の不提供により、死にたいなど強い精神不安を起こしています。学校は事実を認めませんが、合理的配慮として視覚支援を使用すると公文書に書かれた内容も提供されなかった事は差別に他なりません。実態報道をしてほしいです。
提言
アンナ
40代 女性
2023年10月8日
子どもが不登校でこの2年間、リモート授業を受けています。
そばで聞いていると、宿題の取り立てや、忘れ物をした時の問い詰め方など、人権を無視したハラスメントレベルの指導がされていると感じます。
先生に余裕がないこともあるかもしれませんが、子どもを追い詰めるような圧力をかける指導にそもそも疑問を持っていない、指導の手段として積極的に使用していると感じます。
学校、あるいは教育委員会側が指導の方針を明らかにして、ハラスメントに相当するような指導はしないと公に宣言することが必要と思います。
子どもが指導に問題があることに気づくことは非常に難しい、また、保護者が学校に訴えていくのは非常に勇気のいることです。また、子どもを預けている側として、保護者はクレームを言いづらい弱い立場であることも考慮しなければならないと思います。
ハラスメントに相当する指導がダメだとはっきり言える環境が必要と思います。
体験談
SSH
19歳以下 男性
2023年10月2日
自称進学校出身です。
世間でも言われているように、自称進は、膨大な課題量や教員の押し付け的な指導が問題視されています。
課題未提出者の名前を学年全体のGoogle classroomに投稿したり、生徒を職員室に呼び出して1時間近く叱責したりしていました。実際、自殺まではいかないものの、不登校の末に退学した生徒も数人おりました。学校という閉鎖的な空間で、教員の権力を抑制するものが無いということが当たり前になっています。
第三者の介入が急務です。
提言
友さん
60代 男性
2023年7月21日
一言だけ!指導という言葉を使わないで欲しい。それは指導なんかじゃない。
感想
舞夢宜人
50代 男性
2023年7月15日
まずは部活を廃止して、定時制以外の学校の通常業務では17時には生徒を学校内から追い出して、教師が自分の業務に専念できるようにする必要がある。クラブ活動がしたいなら、外部のスポーツクラブでも利用するようにすることだ。部活は、学校教育とは別の世界になる必要がある。
感想
お砂糖たっぷり甘党派コーヒー
19歳以下 女性
2023年7月10日
自ら命を落とさないで!自ら命を落とさない、相手に命を落とさせない!
感想
お砂糖たっぷり甘党派コーヒー
19歳以下 女性
2023年7月9日
私も学校でいじめられていて、死にたいとは思わないけど、ずっとずっと苦しいです。早く学校に行きたいです。中学校1年生で早く命を落としてしまうなんて…
感想
うっきー
50代 女性
2023年7月9日
思春期の子どもにありがちな衝動的な行動で、親が防ぎきれないのが悲しい。会社で同じ事が行われればパワハラとなるのに。良く思うのは、先生という職業は大変ではあって尊敬に値するけれど、世の中と乖離していてもそれに気がつかない人がたくさんいる、という事。教師という仕事を聖職にせず、もっといろいろな大人が学校に、職員室に入っていけるようにしなければこういう問題は解決しないだろう。
子ども達に言いたい。「学校が全てではない」
体験談
二児の父
50代 男性
2023年7月8日
指導死の統計に表れる数は、氷山の一角。うちの息子は自殺ではなく不登校という形で自分を守りましたので、問題にもされませんでした。不適切な学校指導で人格を傷つけられ、人生を変えられてしまう子どもたちは、はるかに多くいるはずです。
競争主義・管理主義がはびこり、教員が子どものことを本当に考え、学び合い、向き合える余裕がない現状など、学校教育の改善は急務です。
提言
無し
50代 男性
2023年7月7日
教師側にある指導者然とした考えは子供にとって権力側からの命令、生徒からすると人格否定と受け止められる。
感情的な指導は越権行為。
生徒に指導したい場合には保護者同伴を義務にしましょう。
感想
年の差兄妹の母
40代
2023年7月6日
長男は、県内で強豪高校と言われる学校にスポーツ裁量枠で入学し、3年間寮生活をして、今年無事卒業しました。部活の顧問からの体罰など、あってはならない事だと思いますが。実際はあったと子供から聞いてます。でもその顧問を訴えたいかと聞かれたら「違います」。「指導死」と言う言葉を聞いて、長男や部員たちが経験した事は「指導死」と紙一重だったと思います…。長男が「今生きているから」「ちゃんと卒業出来たから」「成績を残せたから」そう思えるのかも知れません。でも顧問と長男の間にちゃんと絆があって、長男が顧問を信じると、長男の意思の強さが見えたから、あえて黙認してたように思います。3年間寮生活をしてる時に「指導死」しまったらと思うと…心苦しく、親として何か出来なかったかと考えてしまうだろうなぁと。とても考えさせられました。
体験談
まっちゃん
50代 女性
2023年7月5日
息子は中3の時部活の顧問の暴言暴力で不登校となり、廃人のような状態で自死の可能性もありました。かろうじて生きてくれています。心が殺されました。夢も希望も失くなり苦しい日々が続きました。学校も市の教育委員会も重大事案であるとは捉えておらず、学校側の報告だけで調査もせず何の処分もされず現在も同じ学校で指導してます。親が訴えて再調査要望で暴言暴力が実際あったとわかってからも厳重注意で謝罪もありません。
今もその後遺症で苦しんでます。
感想
マリオ
40代 女性
2023年7月4日
現役公立中学校教員です。教職に就いて20年、確かに働く環境は厳しくなっています。部活動指導や保護者対応など時間外指導、世間からの教員バッシングなど、つらいことばかりです。だからといって、生徒に対して、人権の感度が低くなるなんてことは絶対にありません。目の前にいる生徒が笑顔で学校生活を送れるように、保護者の不安には真摯に対応するように、常に考えて向き合っています。NHKがこのような報道姿勢でいいのですか。このままでは、必要な生徒指導ができなくなることを危惧しています。生徒指導の行き過ぎはあるかもしれませんが、全て学校の過失のように報道するのは許せません。
感想
暁(あかつき)
60代 女性
2023年7月4日
衝撃でした。碧さんのご家族が、どれだけ大事に育ててきたか、よく伝わってきました。大事なお子さんが先生の”指導”の直後に亡くなって、助けられなくて、どれだけ無念であったか……?
ところで指導をした側の先生方の反応はどのようなものだったのでしょう。また、普段の学校の雰囲気はどういうものだったのでしょう。類似の事件のどの記事にも、その点に触れたものがありません。
先生も衝撃でしたでしょう。そういう体験をした先生が、自分のことを省みて他の先生に伝える。先生の言葉なら先生に響くと思います。未然防止に、何か今後にいかす仕組みを作っていただきたいです。
子どもの未来を開くための学校が、未来をつんでしまう、こんな悲しいことはもう結構です。
提言
背後霊
70歳以上 男性
2023年7月4日
勉強するのもしないのも自己責任。勉強できるのもできないのも自己責任。全て生徒に任せる。教師は教えるだけ。但し価値観の多様性を言う以上、生徒評価は勉強の成績、運動部活か文化部活の成績のみではなく、大学の一芸一能入試のように生活していける一芸なら評価の対象とし、その成績のみで卒業させる多様な価値を認めなければならない。ネットゲームの技能であってもいい。別室で自身の可能性に挑戦させる。指導死など無縁となる。
悩み
ゴールどん
50代 男性
2023年7月4日
私も息子が他界して7か月が経とうとしています。言い分を聞かず、事実確認が不十分なまま思い込みで指導すると大変な事が起こります。指導したことでまさか死ぬと思って指導している先生は、誰1人いないと私も思います。ただ、実際に起きたということを知って頂き、先生の指導は正しいという前提が、子どもを深く傷つけているものがあることを知って欲しい。
「不適切指導」という言葉が浸透して、こんなに短い人生で死なないといけないほど追い詰められることが、当たり前であってほしくありません。
提言
全国学校ハラスメント被害者連絡会
50代 女性
2023年7月4日
昭和から何も改善されていない事がとても悲しい。学校事件事故のことを、教員が知らないならば、教員養成の段階で学問として学ぶ必要があると言いたい。文科省の指導提要も、もっと具体的に書かれていないとダメだと思う。指導死の項は少なめで、何故か児童虐待や非行の項が多めですから。
体験談
あり
50代 女性
2023年7月4日
今朝ニュースを見てかつて部活顧問から厳しい指導を受けていた我が子のことを思い出しました。全国を目指すとても熱心な部活動でした。
3年間所属した長男は途中からチック症状が出始め、先生の目が見られず悩んでおりました。その後卒業して解消され今は何もなく過ごしております。
子供の同級生や先輩では、追い詰められ精神不安定になり登校できなくなった人や部活に出られなくなった人もいたようです。

その当時は忍耐力が養える 大会に出られて貴重な経験をさせてもらえると保護者会役員になりサポートしていましたが、行き過ぎていたように思います。

20歳の時の同窓会は、顧問も交えた部活仲間だけの集まりもあって出席しませんでした。子供にとっては苦い経験となっています。
体験談
のんびりかあちゃん
50代 女性
2023年7月4日
中1の息子が学校から帰宅後、何も喋らず、部屋に閉じこもり、表情は消えて、学校に行くことを拒否。私は、何があったのか、わからず、翌日、担任に連絡したところ、学習状況や生活態度を強く指導した、と話し、正義感が感じられ、息子にその電話に出るように私に促しましたが、息子は固まって拒否。私は担任から「お母さん、朝きちんと起こして学校に登校させてますか?」私も指導を受けました。息子はその前の週に発熱して体調が悪かった。息子の気持ちに全く寄り添っていない担任の感覚、息子は部屋に篭り、明るい、人懐こい子供だったのが、その日を境に暗い顔で数日過ごした。見守るしかなかった。学校に相談しても、管理職は担任を庇う。全く話が通じない。それが今年の1月、今も息子は学校には行けません。夫が校長に嘆願書を書き、担任の指導の行き過ぎは校長がやっと認めましたが、いまだ息子は学校生活には戻れません。
体験談
杜ママ
50代 女性
2023年7月4日
SC(スクールカウンセラー)をしています。子どもたちが健やかに育つことを願ってSCになりました。これまで高校や中学で生徒に寄り添ってきましたが、教員の対応で不登校になったり死を考えたりした子どもたちに出会ってきました。今年から小学校に勤務し目を疑いました。全員の前で一人の児童を叱責、職員室で教員同士手のかかる児童を罵る等、悪びれることもなく日常的に行われていました。子どもたちは逆らえない逃げられないのです。管理職に訴えても教員を守ることが第一優先。これはどこの学校も同じです。教員組織の早急な見直しを国をあげて行わない限り改善は無理だと思います。自治体等は教育現場を重要視していません。SCがフォローに入る事さえ嫌がる教員もいます。現場の声を拾い上げてください。現場から声が出せないのは教育本庁が揉み消して、人事評価をちらつかせるからです。子どもたちを助けてください。お願いいたします。
体験談
サーモン
40代 女性
2023年7月4日
中2の子供が不登校です。記事にある、不適切な指導に該当する指導を中1の11月に受け翌日から行けなくなりました。指導に対する抗議を親が行いましたが、該当教師は自分の指導の不適切な部分は認めず。校長は一応の謝罪のような発言はされるものの正式に子どもに対する謝罪はないまま。子どもは「自分の人生潰されかけたのにあいつらが何の罰も受けないのが悔しい」と言います。自殺にこそ至りませんが、その可能性を頭に置いた時期がありました。記事のお父様、ご家族の苦しさ悔しさはいかばかりかと思います。教師は生徒への影響力、力関係の圧倒的な差を認識した上で指導をしてほしい。
体験談
高一の子の父
50代 男性
2023年7月4日
「事実確認」大切ですが、この過程で叱責、強い口調で子どもを追い込むこともあります。事実確認が何のためか、いま必要かも場合に考える必要性あります。
先生も大変ですが、「事実確認」、本人の口から聞きたいという先生からの再三の質問で心が折れ、もう3ヶ月不登校に。
感想
はな
50代 女性
2023年7月4日
教師の不適切指導は否める事は出来ませんが、それ以前に子供たちを取り巻く環境を見直す必要があると思います。メディアを含めデジタルで常に入り込む情報が命を軽視するきっかけになっているのではないのでしょうか?

NHKに限らず 民間テレビやネットの情報も含めメディアに繋げば自殺、戦争、殺人事件、等など負の情報が流れ込みます。
まるでマインドコントロールされているかのように心を蝕んでいるように見えます。
特に子供は常に情報を受ける事により 無意識に 死に対する考えや犯罪に関する事が身近になり他の人も自分と同じ といったような共同的感情によって身近になっているように思います。
教師の指導の改善は必要かもしれませんが、教師ばかりを非難するのはいかなるものか メディアの取り上げ方も考えて行かねばならない時代かと思います。
体験談
ミィ
50代 女性
2023年7月4日
娘は自殺はしなかったがやはり、小学1年の時に若い女性の担任にみんなの前での集中した叱責などで生徒から6年間いじめにあい、何度も自殺未遂をしています。
学校側にも解決を求めたが一向に担当教員のみかたで保護者の意見を聞こうとはしませんでした。
今だにその頃うけた心の傷は治らず適応障がいと診断されています。
私共の自治体でも部活による指導死した子供が取り上げられましたが、教育長はただ、指導死に追い込んだ教員を厳重注意とし、何の処罰も与えませんでした。
何らかの処罰を与えなければこのくらいは大丈夫と思い行きすぎてる指導に当事者はきづかないと思います。人は忘れた頃にまた繰り返します。
ちゃんとした処罰は必要かと思います。
失われた子供の命は二度と元には戻らないのだから。
体験談
アリシア
50代 女性
2023年7月4日
息子が小学生の時、「ばかじゃねぇの」というのが、クラスの子どもたちがよく言うことでした。息子がクラスメイトをほめると、「ばかじゃねえの」。息子は言われるのが嫌でした。面談で、子どもたちには悪意はないと思うんですがと言った時クラス担任は、「そうなんですよ。だから私みんなに聞いたんです。ばかじゃねえのって言われてみんな嫌?って。かれだけなんですよ」。その他。あなたが反応するから悪いとか。息子は不登校になり、未だに回復できません。