みなさん最近ますます寒い日が続いていますが、風邪などひかれていませんか?
こんな寒い日はお家に帰ってコタツでゆっくりとみかんでも食べながら読書に耽る、なんていうのが理想の過ごし方ですよね〜!
(我が家にはコタツがないので、冬は「毛布にくるまりながら読書」スタイルが定着しています。コタツがほしいです〜!)
12月はそんな冬の読書タイムのお供に相応しい名著、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読み解いてきました!
放送ご覧いただいていかがでしたか?
私は、小学校の時に学校の授業でこの作品を読んだことがあったのですが、そのときの印象は「なんだか綺麗だけれども、とっても不思議なお話」といった感じで、実際にその話が何を言わんとしているのかを理解することはできませんでした。
でも子供心ながら、その透明感のある不思議な世界にとっても惹き付けられた覚えがあります。でも、同時に、この未知の世界に対する恐れの気持ちも同じくらいありました。
ちょうど「不思議の国のアリス」のアニメを初めて見たときと同じような感覚でした!「期待」と「恐怖心」が心の中で喧嘩しているかのような妙な気持ちになったのです。
今思うと、主人公ジョバンニの抱いていた「孤独」が、私の抱いた「恐怖心」の所以だったのだと思います。
最後にジョバンニの前から、突如友人カムパネルラがいなくなってしまうシーン。そして、そのカムパネルラは実は死んでいたのだと分かるシーン。
「どこまでも一緒に旅しよう」って言っていたのに、なんでカムパネルラはジョバンニの前から突然いなくなっちゃうのか?なんでジョバンニをおいて死んじゃったのか?
私には全くわかりませんでした。
主人公ジョバンニは賢治自身の投影であり、友人カンパネルラは賢治よりも先に亡くなってしまった賢治の妹トシであったのだと、今回パルバース先生にうかがって、とても驚きました。
「銀河鉄道の夜」は賢治自身が最愛の人を亡くした経験をもとに書かれた作品だったのです。
最愛の人の死の悲しみ。それを乗り越えてどのように未来に希望を見いだすか。賢治の出した答えがこの物語につまっていたのでした。
そして、さらには
「私たちの“いちばんの幸せ”は何か」
「世界と“私”の関係性」
というテーマをも内包する作品だということがわかって、どこまでも広がる物語の奥行きにとても魅せられてしまいました。
先生方のお話がとっても面白くて、うかがっていると、まだまだこの賢治の世界は、奥に続いているものがあるようにも感じて、もっともっと知ってみたくなりました!
次回は、吉田兼好の「徒然草」を読み解いて行きます。
私も、高校時代にテキストを通してお世話になっていました、あの先生!にお話をうかがいました♪
どうぞお楽しみに〜!