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山口 音々

長浜人形を新たに

こんにちは。浜田支局の山口です。

 

先日の「しまね特集」では、

県西部の伝統工芸品の長浜人形(ながはま)のひな人形についてお伝えしました。

 

こちら、『長浜人形(ながはま)』。

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江戸時代中頃からお祝い事などを祝う、

土人形としてつくられています。

当時、職人は100人ほどいたそうで

北前船でも盛んに運ばれ、人気を博していました。

 

しかし、職人の高齢化なども影響し、

現在、人形をつくっている伝統工芸士は2人です。

 

床の間に飾るほどの大きなサイズが多い人形ですが、

生活スタイルの変化に合わせて、

伝統工芸士の渡辺真奈美(わたなべ・まなみ)さんによって

高さ10センチほどの小さなサイズで作られています。

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渡辺さんの工房には、大きさの異なる筆や

貝殻を砕いた故粉(ごふん)という

日本画の絵付けに使われる絵の具があります。

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もともと美術大学で日本画を学んでいて、

同じように胡粉を使用して絵付けする

長浜人形に興味を持ったそうです。

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桃の節句にむけて、いまひな人形づくりは最盛期を迎えています。

渡辺さんは人形に一心に絵付けをされていました。

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長浜人形の伝統を続けようと、強い思いを持って作り続ける渡辺さん。

伝統の技を今のニーズの中にいかす。小さな人形に思いが込められていました。

 

 

 

 

 

投稿者:山口 音々 | 投稿時間:18:02

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