2022年02月15日 (火)
山口 音々
長浜人形を新たに
こんにちは。浜田支局の山口です。
先日の「しまね特集」では、
県西部の伝統工芸品の長浜人形(ながはま)のひな人形についてお伝えしました。
こちら、『長浜人形(ながはま)』。
江戸時代中頃からお祝い事などを祝う、
土人形としてつくられています。
当時、職人は100人ほどいたそうで
北前船でも盛んに運ばれ、人気を博していました。
しかし、職人の高齢化なども影響し、
現在、人形をつくっている伝統工芸士は2人です。
床の間に飾るほどの大きなサイズが多い人形ですが、
生活スタイルの変化に合わせて、
伝統工芸士の渡辺真奈美(わたなべ・まなみ)さんによって
高さ10センチほどの小さなサイズで作られています。
渡辺さんの工房には、大きさの異なる筆や
貝殻を砕いた故粉(ごふん)という
日本画の絵付けに使われる絵の具があります。
もともと美術大学で日本画を学んでいて、
同じように胡粉を使用して絵付けする
長浜人形に興味を持ったそうです。
桃の節句にむけて、いまひな人形づくりは最盛期を迎えています。
渡辺さんは人形に一心に絵付けをされていました。
長浜人形の伝統を続けようと、強い思いを持って作り続ける渡辺さん。
伝統の技を今のニーズの中にいかす。小さな人形に思いが込められていました。
投稿者:山口 音々 | 投稿時間:18:02