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高崎 保護猫カフェ 猫を飼いたい人とのマッチングの場にも

  • 2023年01月31日

「ほっとぐんま630」でお伝えしている「菅原が行く、中谷が行く」。今回は保護猫についての話題です。県内では、令和3年度で1483匹の猫が保健所などに引き取られ、740匹の猫が処分されている現状があります。そんな中、10月に、高崎市で保護猫とのふれあいや譲渡を目的としたカフェがオープンしました。どんな思いでオープンしたのか、取材しました。
                                               (前橋放送局キャスター 中谷実夏/2022年12月取材)。

高崎市の国道17号沿い。ビルの一角に猫カフェがあります。

店主の黒澤実さんです。
出迎えてくれたのは、さまざまな理由により県内で保護された猫8匹です。

黒澤実さん

「はじめは慣れていなかったが、小さいうちから、おなかとか手とか触ったりして、人は怖くないよと教えてあげてずっと育てているので、人は怖いものだとは思っていなくて、人が大好き」

中谷キャスター

「猫と関わることがあまりないのですが、触っていると愛情が湧いてきますね」。

野良猫は病気を持っていることもありますが、ここの猫は健康診断を受けて治療も終えています。

黒澤実さん

「エイズ、白血病も検査して、おなかのうんちの虫(寄生虫)とかも全部検査して、ごはんも猫1匹ずつに考えたごはんにしてあげて、毛並みも良くしてあげるとこんなにかわいくなる」。

実はこのカフェ、猫とのふれあいを楽しむのはもちろん、新たに飼いたい人とのマッチングの場にもなっています。まだ、オープンしたばかりで譲渡の実績はありませんが、春ごろから本格的に譲渡を行うことにしています。

黒澤実さん

「保護猫もきれいになりますし、人にもなつきますし、飼う際の一つの選択肢となっていただければ」。

ただ、誰でもすぐに飼えるわけではありません。書類や面接審査を経て、通過した人のみ2週間、自宅で飼育のお試し期間を設けています。そこで問題がなければ、ようやく飼える仕組みです。

黒澤実さん

「一度捨てられてしまった猫たちなので、今度行くところではしっかり幸せになってほしい」。

現在も保護猫3匹と暮らす黒澤さん。ずっと猫に関わる仕事をしたいと考えていました。

そこでクラウドファンディングを活用し、カフェを開業。内装はウッド調。落ち着いた空間を意識したデザインです。においにも配慮し、空気を循環させる装置や空気清浄機を設置するなどしています。

店頭には黒澤さんがデザインした商品も販売。売り上げは保護猫の検査や治療の費用などに充てていきます。

今後はカフェが、保護猫を迎える文化をつくる入り口になることを目指します。

黒澤実さん
「ちゃんと命と認識してほしいというのもあるし、保護猫、捨て猫の見方を変えるようなきっかけになればいいと思う」

こちらのカフェは、猫のストレスを軽減し、ゆっくりと過ごすために小学生以下のお子様の入店はお断りしているということです。料金は平日は30分で1309円となっていて、カフェのホームページでは寄付も募っています。

  • 中谷実夏

    前橋放送局キャスター

    中谷実夏

    今年度からキャスター。夕方のニュース番組「ほっとぐんま630」を担当。群馬県に住むのは初めて。「楽しそう」、「気になる」場所に積極的に足を運ぶ

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