群馬 高校野球開幕へ 太田高校選手宣誓の主将 “つながり”で
- 2022年07月06日
甲子園を目指す群馬の熱い夏が今月9日に始まります。
61チームが出場する夏の全国高校野球群馬大会。
開会式の選手宣誓を行うのは太田高校のキャプテン、小林風斗選手です。
最大の武器である、チーム全員の「つながり」で頂点を狙っています。
(前橋放送局記者 中藤貴常/2022年6月取材)
“光って見えた” 1番
6月の組み合わせ抽せん。
予備抽せんに臨んだ太田高校のキャプテン、小林風斗選手です。
「左奥の札が大きく見えたというか、光って見えたというか」
憧れていた選手宣誓の大役を引き当てました。
太田高校野球部主将 小林風斗選手
「小さい頃からいろいろな大会を見ていて、選手宣誓をしている選手も見て、シンプルにかっこいいなという思いがあったので、自分もやりたいなという思いはありました」
あの日の悔しさ
県内有数の進学校、太田高校。
122年前の創部以来、常に「文武両道」を貫いてきました。
キャッチャーでキャプテンの小林選手は、まさにチームの中心。
忘れられない1日があるといいます。
ことし1月、センバツ出場校の発表の日です。
太田高校は「21世紀枠」の「候補校」になっていましたが、選出はされませんでした。
1つのチームになるために
直後の春の県大会でベストフォーに入った太田高校。
頂点を狙える位置につけた今、支えとなっているものがあります。
5、6人の選手が1つのグループになって「つながる」ノートです。その日の練習で気づいたことを共有しています。
練習中、口に出せなかったことも率直に書き記すことで「真のチーム力」をつけようとしています。
太田高校野球部主将 小林風斗選手
「直接言いにくい部分もあると思うので、みんながどういうモチベーションで、どういう風にチームを見ているかというのが、とてもわかるというのはノートが大きいですかね」
つながりで宣誓、そして、甲子園へ
選手宣誓で何を伝えるのか。
チームの「つながり」にこだわる小林選手は、この日の練習前、全員に集まってもらいました。
選手たちから集めたのは、思い入れのある「ことば」でした。
「開会式もこうやって開催することも出来るし、恵まれた環境の中で、こうやって大会ができるわけだから、そこに感謝して」
「掲げている“全員野球”で甲子園に行きたいなと思ったので全員野球ということばを選びました」
小林選手は、ひとりひとりの思い、そして、その「つながり」を元に宣誓し、有言実行で甲子園を狙います。
太田高校野球部主将 小林風斗選手
「自分が宣誓をするんですけど、太田高校野球部としての宣誓でもあると思うので、思い切って堂々と宣誓できればと思います。実力で認めさせてやるではないけど、頑張って結果を出したいという風に思います」
太田高校の1回戦は、開会式の翌日の7月10日。高崎城南球場の第1試合で高崎工業と対戦します。