投稿時間:2017年4月 9日 08:24 | 投稿者: |
今回の旅人は演出家の宮本亜門さん。東京・銀座は亜門さんにとって生まれ育った場所でもあり、演出家としてのデビューを飾った特別な町です。特に亜門さんに大きな影響を与えたのが銀座で喫茶店を切り盛りしていた今は亡き母親の須美子さん。銀座で母親の思い出を振り返りながら、一つの味に52年こだわり続ける料理店や、小さな心遣いを欠かさない理容店を訪ねました。そこで生きる人たちと母の姿を重ねます。
今回の放送内容
新橋演舞場の向かいにある亜門さんの両親が開いた喫茶店。今でも父の亮祐さんが時々店に立っています。役者や演劇関係者も通うこの店で幼少期を過ごしたことが、亜門さんが演出の世界へ飛び込んでいくきっかけになりました。演舞場での観劇後に店に訪れる客も多く、店内は演劇の話で盛り上がります。
銀座で52年の歴史を持つ料理店。この店の看板メニューは何と言っても口に入れた瞬間に出汁の香りが広がる卵焼き。現在は女将の佐藤由紀江さんと娘の和夏奈さんの二人で店を切り盛りしています。お昼時には銀座で働くサラリーマンや観光客ですぐに満席になります。多くの人がお目当てにする卵焼きは52年変わらない、こだわりの味です。
銀座の路地の一角に店を構える老舗の理容室。84歳の佐々木あや子さんと孫の岳史さんの二人で店を営みます。手作りのケープや何種類ものカミソリ刃を使うなど、客への細やかな気遣いを大切にし、おしゃれに敏感な銀座の客から長く愛されています。4月から岳史さんの妻・由紀さんが理容師として店に立ち始めました。技術を磨き、一流の理容師目指して勉強中です。
銀座へのアクセス
〈電車〉
東京メトロ銀座線・日比谷線・丸の内線「銀座」駅
東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線「東銀座」駅