小さな旅のしおり

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ちょっと寄ってき ぼちぼちいこや ~大阪 京橋駅界わい~

投稿時間:2017年4月 2日 08:24 | 投稿者: | 

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「兄ちゃん、寄ってき~!」夜のけん騒のなかに、にぎやかな会話が聞こえる飲み屋街、大阪・京橋駅界わい。居酒屋で演奏する若いミュージシャン、お客のためにと威勢よく働く人気屋台の店主、老舗囲碁クラブの若店長。皆この街に人生を支えられて生きている。“なれなれしくて、人懐っこい”。“おせっかいで、おしゃべり好き”。大阪らしさがギュッと凝縮されたこの街の下町人情を“濃く”味わう旅に出ます。


今回の放送内容

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京橋名物といえば立ち飲み屋。串カツ、焼きとり、おでん。繁華街には小さな店が所狭しと軒を連ねます。混雑していても「お兄さん、ここに入り!」とスペースをつくって迎えてくれます。店が満員に近づくと、お客さん同士が体を傾け密着して飲む“ダークダックス”状態に。心理的な距離も近づき、誰もがすぐに打ち解けて友達になれます。若い女性も、おっちゃんも、肩を寄せ合って酒を酌み交わします。


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路地裏にはひときわ繁盛する露天の居酒屋があります。店主・筑元豊次さんの威勢がよく気さくな人柄にお客さんが集まります。15歳の時、鹿児島県の喜界島から集団就職で京橋にやってきた筑元さん。居酒屋で働いていた時代に「自分の店をもちたい」という夢を支えてくれたのは常連客の吉村佳三さんでした。吉村さんが亡くなった後も息子の益夫さんが足を運び、筑元さんを支えています。小さな居酒屋の灯りの下に京橋の人情が受け継がれています。


kyobashi3.jpgのサムネイル画像昼の商店街、道端に置かれた詰め碁と詰め将棋に人だかりが。「わしの手が正解や!」道行く人が碁盤を囲み、会話が弾みます。問題の出題者は囲碁将棋クラブの若店長、平郡達也さん。囲碁は初心者ながら懸命に働く平郡さんを支えるのは、世話焼きの常連さんたちです。家電量販店での接客が楽しめず転職してきた平郡さんですが、碁だけでなく人生相談にまでのってくれるおせっかいな京橋の人たちに囲まれ、充実した日々を送っています。


kyobashiyamamoto.jpg旅人・山本哲也アナウンサーより

まさに人情の街というにふさわしい京橋。立ち飲み屋さんの多いこと、多いこと。立ち寄ったお店の大将がクイズの達人、歴史問題を次から次に浴びせかけてきて、ロケに来たのか回答に来たのか混乱する始末。それを周りで楽しんでいる若い女性に私ぐらいのおっちゃん、和気あいあいの飲み場でした。にぎわうといえば、道にあふれんばかりの老若男女が好き勝手に酔う、筑元豊次さんのお店。やたらでかい声にびっくりさせられましたが、鹿児島喜界島から京橋に至る人生に、京橋の温かさを感じました。筑元さんの話をさかなにマグロのあぶりを口にするのも格別です。癒される京橋の夜でした。


京橋駅へのアクセス

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<電車>
JR京都線「新大阪」駅→「大阪」駅でJR大阪環状線に乗り換え→「京橋」駅(約15分)


問い合わせ先

▼京橋駅周辺の観光について
 大阪市都島区役所(代表) 06-6882-9986

 

 

 


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