松崎町の小学校に通っていた野田さんが、高学年の時に行った遠足での出来事。徒歩で西伊豆町の山へ向かい、その帰り道に通ったのが祢宜ノ畑という集落。ここには野田さんのおばあちゃんが住んでいました。友達と話しながら通ると、川の向こうの集落におばあちゃんの姿が。でも、恥ずかしくて気がつかないふりをして通り過ぎた野田さん。実はおばあちゃん、「孫が遠足で通るので、友達を連れてくるから」と牛乳瓶を木箱いっぱい買って待っていたそうです。「なんて悪いことをしたのだろう！」と野田さんは今でもそのことを思い出すと言います。正平さんは、松崎町の小学校から約１０ｋｍの遠足コースをたどりながら、祢宜ノ畑に向かいます。そこには野田さんのホロ苦い思い出の風景がありました。

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