近所のお年寄りを助けに行って津波に巻き込まれたとみられています。
(おはよう日本)
妹しのぶへ 秋の日のある日、まん丸の赤ちゃんが我が家に来た。それが妹のしのぶだった。 とっても人懐っこくて笑顔が絶えない子だった。 しのぶの笑顔が我が家の中心に常にあった。 3歳の震災と同じ頃、漁師の父の船を追っかけて桟橋から一人冬の冷たい海に落ちたしのぶ。 1時間ほど波にもまれて一人で泳いでいたらしい。 近所の方に助けられ一命をとりとめた。 皆が「命運の強い子供だ。」と言っていた。 その後も、畑仕事の母さんの目をぬすんでは、下の海で小学生に混じって海水浴。一人で泳ぎを覚えてしまった。 理美容の資格を取った頃に、夫となる賢ちゃんと出会い、電気屋のおかみさんになることを選んだ。 3人の可愛い娘にも恵まれ、温かい家庭を築いた。 地域の皆さんにもその明るさゆえ愛されていた。 あの日、近所の老夫婦を助けに行って海に呑まれてしまった。 3歳の時に、海と何か約束があったのかな。 海が迎えに来たのかな。 流されたあと電気屋は仮設で元の場所で営業中です。 3人の娘も自分の道を歩き出しました。 次女の萌ちゃんは、美容師への道を歩んでいます。 しのぶの果たせなかった夢をきっと果たしてくれると信じています。 しのぶの笑顔と優しさを忘れることはありません。 これからもずっとずっと家族を見守っていてくださいね。
お母さんへ。 あの時一緒に逃げなくてごめん。 ケンカしたり、迷惑ばっかりかけて、、 ほんと親不孝な娘でごめんなさい。 おかあの最期の顔未だに覚えています。 本当は大好きなのにいっつも迷惑かけて。これから親孝行するつもりだったのに。 いろいろ考えても今さら遅いのに。。。本当にごめんなさぃ。。。 言いたいことがいっぱいありすぎて、、、 おかあが母親で良かった。おかあみたいな母親になりたい。 うちらのこと、ずっと見守っていてください。 本当に大好きです。ずっとずっと 。。