父親の健二(けんじ)さん(51)からのメッセージ
千明へ。
私たちの所に生まれてきてくれてありがとう。
男、女、男。三兄弟の真中。兄にベッタリ、弟に甘く、それでいて明るく元気な人見知りだったね。
親にはにくまれ口をたたき、お願い事の時にはしっかりおねだり。
だんだん大きくなってくるにつれ、母親に似てきて、私は妻と娘に同じように叱られることが多くなっていたのを思い出します。
女の子は、明るく元気であれば良い、いつまでも明るく、と思い、千明と命名したことは良かったと思います。
小中学校ではバレーボールでガンバってたね。
人見知りもだんだん良くなり、友だちも多くなっていったね。
私たちは千明のおかげで知らない土地や聞いた事もない会場へつれていってもらって、楽しませてもらいました。
高校に入ってバレーボール部ではなく水泳部に入る時に「私の足と背ではムリ」と言っていましたね。
その時には、もう将来、保育士になることを決めていて、ピアノの練習もしたいと言ってたもんな。
3年生の高校総体が終わったら、ピアノを始める予定だったのに・・・。
まだ千明は私たちの所には戻ってきてないけど、魂は上に昇ったよな。
水泳部の友人、地元の友人とともに上でも明るく元気でやってるか。
今年は成人式だぞ。晴着姿、見たかったなぁ。
私はまだ君をさがしてます。
これからもずっとさがします。
定年後は毎日さがします。
むかえに行くまで、まっててけろな。
父より。