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菊池琴美さん(きくち・ことみ/当時34歳)涼斗くん(すずと/当時6歳)岩手県釜石市

菊池辰弥さんの一家。妻の琴美さんは長男の涼斗くんとともに海沿いにあった実家を訪れていた際に津波に巻き込まれました。

子どもたちからの手紙PHOTO

「こころフォト」ニュースリポート

  • 6月11日放送

    成長する娘に父親は...

    (ニュースウオッチ9)

子どもたちからの手紙

菊池風音(きくち・かざね)ちゃん(6)より

おかあさん、おにいちゃんへ
おかあさんいまかざねはべんきょしているよ おかあさんはいまなにしてるの
おにいちゃんいまなにしてるの

なつやすみのしゅくだいおわった
かざねは、こくごプリント、さんすうドリルおわったよ

かざねもがんばってるから、おにいちゃんもがんばってね。

おかあさん、おにいちゃん、そらからみててね かざねより

震災から3年を迎えて

琴美さんの夫の辰弥さんより

【長女の風音(かざね)ちゃんへ】
震災から3年、たくさんの方達に見守られ、支えられ、お兄ちゃんと同じ歳になれたね。

いっぱい悲しい想いしたけど風音の笑顔、成長していく姿で止まろうとしていた時間を進ませてくれたよ。ありがとう。
これから小学1年生、お兄ちゃんの分までと想いはあるけど風音は風音らしく一緒に成長していこうね。

お母さん、お兄ちゃん、お父さん、そして風音、4人でいた時間の事、まだ風音は小さかったから覚えていないかもしれない。
楽しかった事、嬉しかった事、4人一緒に過ごして来た事、全部風音に伝えられるようその時が来るまで大切にしておきます。
風音はまだ6歳だけどきっとわかっているはず。

目に見えてそばにいるのはお父さんだけど風音の中にはお母さんお兄ちゃんはずっと生き続けています。
1月に大きいばあちゃんもお母さんお兄ちゃんの所へ旅立ったけどきっと3人一緒に風音の事見守っているからね。

だから風音は何も心配しないで、色んな事にチャレンジして元気に頑張っている姿見せようね。
毎日1つでも笑顔になれるよう一緒に過ごして行こう。

辰弥さんからのメッセージ

こっと(妻、琴美)涼斗 会えなくなって2年3ヶ月経つね。
震災当日一緒に居てやれなかった事が本当に悔しいよ。
こっと涼斗 頼りないお父さんでごめんね。まだまだ一緒にやりたい事いっぱいあったね。
こっと?涼斗がランドセル背負って学校に行く姿見たかったね。涼斗が大きくなってく姿見たかったね。
涼斗?いっぱい遊びたかったよね。いっぱい友達つくりたかったよね。
2人の想いしっかり風音に伝えるよ。だから風音の事見守ってあげてね。
お父さんは風音が笑顔でいられるように頑張るからさ。2人に会えるその時まで頑張るからね。

こころフォトのページをご覧になった、岩手県釜石市の女性より

すーちゃん、今、何をしてますか?
先生、もっともっと沢山おしゃべりしたかったなぁ。
もっともっと一緒にいたかったなぁ。
大きく成長するすーちゃん、見たかったなぁ。
あの日あの時、一緒にいてあげられなかったことが悔しい。
先生が受診を勧めなければ病院に行くことも、もしかしたら津波に流されることもなかったかもしれないって思うと、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
ごめんなさい・・・お母さん。ごめんなさい・・・ご家族の皆さん。
すーちゃん、一緒に卒園したかったね・・・
すーちゃん、逢いたいなぁ・・・

こころフォトのページをご覧になった、長崎県東彼杵郡の田中磨美(たなか・まみ)さんより

初めまして。
震災後すぐから琴美さんと涼斗くんそして辰也さんと風音ちゃんを知りました。
同じ母親としても琴美さんの無念を思うと胸が詰まります。
私も息子と3歳下の娘がいます。
震災後に涼斗くんと風音ちゃんが手を繋いでるお写真を拝見してから
力強く妹風音ちゃんを守る涼斗くんの凛々しいお兄ちゃん姿に惚れ惚れしました。
それからは息子と涼斗くんが重なって見る事も多くなりました。
その息子も今度、風音ちゃんと同じく小学生になります。
涼斗くん程は凛々しくない兄ですが・・・
度々訪れていた、こころフォトのサイトで琴美さんと涼斗くんの写真を拝見した際、久々お会いできたお二人とさらに涼斗くんのランドセル姿に涙が止まりませんでした。
何度もメッセージを送りたいと思っておりましたが中々勇気が出ずスミマセン・・・
今年、風音ちゃんが小学生になられると聞き、思い切ってお祝いのメッセージをお送りしました。
風音ちゃん、卒園そして小学校入学おめでとうございます。
お兄ちゃんもママも喜んでいると思います。
パパやおじいちゃん達を始め、ママもお兄ちゃんも風音ちゃんを守ってくれるのでお元気で健やかに笑顔の可愛い女の子でいて下さい。
そして私も九州から応援させて下さい。
こんなメッセージくらいしか送れませんが辰也さんもお体に気を付けて風音ちゃんをお守り下さい。
そして近い将来には鵜住居に行きたいと思っております

NW9をご覧になった、京都市伏見区の川見健一(かわみ・けんいち)さんより

菊池辰弥さんへ
6月11日のNW9を拝見しました。今年の8月11日に釜石市の鵜住居地区の防災センターに行き、偶然にも琴美さんのお父様にお会いできました。
前日に慰霊式がありましたが、お父様にお会いできて良かったです。
震災発生時刻の午後2時46分に、お父様と一緒に祭壇に向かって手を合わせました。
琴美さん、涼斗くんのご冥福を心よりお祈りいたします。
12月から防災センターが解体されていますが、亡くなられた方々の魂は消えることはありません。
風音ちゃんは可愛く成長されており、喜んでおります。
来年の夏も釜石市を訪ねる予定です。
今後も京都から応援を続けます。

番組を見てコメントを寄せてくださった、宮城県富谷町の洋子(ようこ)さんより

琴美さん、涼斗くん。とてもつらかったね。
お父さんは、琴美さんと涼斗君と離れてしまって、毎日心が張り裂けそうだけど、2人の笑顔や幸せな大切な思い出があるから、頑張っていることと思います。
お父さんがつらくても生きているのは、あなたたちのためでもあります。
半年前、私の夫が突然目の前で亡くなってしまいました。2人の小学生の子供たちを残して。
毎日、悲しくて、悔しくて、会いたくてたまりませんが、夫との大切な思い出が、私たち3人を包んでくれています。
生きていくのは、子供のためでもありますが、夫のためでもあります。
琴美さん、涼斗くんのきもちはお父さんの中にあります。お父さんをとおして、幸せを感じてもらえたらいいな。
お父さんと妹ちゃんの健康と穏やかで優しい時間がいつまでも過ごせるよう、見守っていてください。
私の夫も私たちのことが心配で、見守っているはずです。
でも、やっぱり、悲しいね。

東京都北区の関根貴司(せきね・たかし)さんより
ニュースウオッチ9のリポートを見て、メッセージを寄せていただきました。

風音ちゃんが一人でよく見る4人家族のビデオ、お父さんが帰ってくると悲しむからとそっと消してあげる風音ちゃん。
幼いながら、そのやさしいおもいやりに目頭が熱くなりました。
琴美さん。涼斗くん。家族思いの風音ちゃんとお父さんを暖かく見守り続けてあげてください。
私も陰ながら、そっとお二人を応援したいと思います。そして、私自身の家族も改めて見つめ直したいと思います。
そのきっかけを与えてくださり、ありがとう。

菊池琴美さん、涼斗くんへのメッセージ・写真を募集しています。

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