職場から自宅に帰る途中に津波に遭い、避難した建物ごと流され、今も行方が分かりません。
義妹はいまだ行方不明です。
残された一人娘はしばらく放心状態でしたが、
やっと仕事についてがんばっています。
敏子さんの遺体が見つからないので、実感がないのですが、震災の年の9月に葬儀をしました。
私達は少しずつ死を受け入れていますが、娘さんがまだ受け入れられないでいる様子がかわいそうです。
敏子さんは、娘さんをとてもかわいがって、何でもやってあげたり、時には厳しくしたりしながら、暮らしていました。
家は残ったので、そこに住んではいますが、多分、母のことを思い出して辛いのだろうと思います。
仕事も辞めて、友達のところに行ったり、旅行に行ったりしながら暮らしています。
私達も何もしてあげられませんが、ただ乗り越えてくれることを願うばかりです。