自宅に一緒にいた娘に「先に行って」と先に避難させ、その後、津波に流されて亡くなりました。
あの日から5年が経つなんて、いまだに時間が止まっている感じがしています。
長かったような短かったような、毎日が心との戦いでした。
今ようやく家を再建して、前の場所へ帰れたことの喜びは忘れません。
何もいらない、ただ帰りたい、帰れるかの不安との5年間でした。
色々な人達に出会い、知り合いになり、つらかった事がたくさんあった中で、この人達に出会えたことが私の財産です。
震災から4年が経とうとしているなかで、変わったことといえば、前の家の場所へ帰れるめどがつきそうだということです。
あの日から、何も気持ちの変化はないけど、家に帰れる嬉しさが強い気持ちですが、本来ならば家族みんなで帰る場所なのに、父がいない寂しさ、悲しさで少し辛い気持ちです。
前を見て進もう、頭ではわかっているが、ふとした時にあの日の光景が蘇る時があり、落ち込む日もあります。
でもきっといい事があると信じて、がんばって前を向いて行くつもりです。
あの日から3年が経とうとしているなんて、時間が止まっているようで、未だに気持ちの整理がつかず、先が見えません。
これからのこと、家の再建など、けっこう仮設を出て復興住宅に引越しをしている中、私たちはどうなのか、毎日が不安です。
今はあの場所へ帰れることだけを願っています。