(セイン・リャン・トゥン)
放送文化基金賞を受賞できて大変光栄です。国を代表して今回の「日本賞」に参加できたことをとても嬉しく思っています。ファイナリストに選ばれ、そして受賞者の一人になれたことは、私にとって大きな成果であり、貴重な経験となりました。「理想郷への手紙」は、単に尼僧を題材にした作品ではありません。学校に通うべきなのに通えない境遇にいる少女たちを描くものです。さらに重要なのは、女性の権利、健康、安全意識をめぐるミャンマーの民族グループの状況を取り上げていることです。自分の年代におけるアイデンティティを模索する若者、教育を受ける権利のためにあえて戦おうとする若者、彼らすべてに関する作品です。私たちの社会の現状や、私たちのいまの姿を映し出すことになるでしょう。