受賞作品 (2013年)

カルチャーショック
機関名

ゼニット映像制作 RAIエデュケーショナル 2+1

欧州連合(EU)メディアプログラム支援作品

メディア/時間 テレビ/26分00秒
国・地域名 イタリア

民放テレビでは非常に人気が高いリアリティー番組は、多くのさまざまな状況で利用され、標準的ジャンルとして定着しています。「カルチャーショック」はリアリティー番組の枠を超え、クロスメディア フォーマットを用いて制作された、双方向型の教育コンテンツです。若い二人が父祖の地へルーツを探る旅に出て、自らの文化を新たな視点から見直します。的確なカメラワークで若者たちを追い、アニェーゼとラシードの冒険の一部始終を、余すことなく伝えています。「文化の多様性」がこの番組のメインテーマであり、ラジオ、テレビ、ウェブ、フェイスブック、ツイッターと、あらゆるメディアを駆使した、楽しくて、好奇心をかきたてられる内容です。ソーシャルメディアを通じて人々はつながり、新たな視点から世界を見つめるのです。他者を理解し、ものの見方や信条の違いを尊重し合い、過去の歴史や文化の違いを学ぶことは、現代社会に求められる真の価値です。「カルチャーショック」はあらゆるメディアプラットフォームを介して、創造的に、自発的に、かつダイナミックに、これらのメッセージの真髄に迫っていきます。

若者たちが、直接参加できるコンテンツを提供し、彼らに積極的な交流を働きかけられるような番組が強く求められています。若者自身に関係のあるトピックを取り上げ、彼らを刺激し、やる気を起こさせ、知識を与えるようなメッセージで、若い視聴者たちに迫ることがこれまでになく重要なのです。視聴者の参加は、構成要素としては重要視されていません。そのような番組はなかなか主流チャンネル内で枠を取りにくいのです。なぜなら、教育番組はどれも「主流」とはみなされないからです。「日本賞」のグランプリを受賞するということは大変名誉なことであり、同時に責任も感じています。そして大きな励みとなりました。これからも既成の番組フォーマットにとらわれず、若者たちの自己発見ならびに他者への理解を助けるために、ラジオやテレビだけでなく、教室やスマートフォンの画面からも届けられるような、新しい教育フォーマットの実現を続けていきたいと思います。

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