第32回「日本賞」<2005年>優秀番組

最優秀番組紹介 エントリーリスト
番組部門 一般教養番組の部
番組名
ミラーイメージ 第6回 親
機関名 カタルニア・テレビ
国名 スペイン
★前田賞受賞作品
 プロデューサーが、若い人たちにビデオカメラを渡し、「3週間、150時間以上、日常を記録して。」とたのむ。若者は自分自身も周囲の人も、そのカメラに収める。制作者チームは、若者たちがそのように撮影したビデオを集めて、テーマごとに分類する。プロデューサーからの撮影時の指示はただ1つ。「自然にありのままに」。何を撮るのか、いつ撮るのか、については、すべて本人任せである。若者の日常が新鮮に映し出され、飾り気のない、ありのままの感情であふれたシリーズ番組である。
 この回のテーマは「親」。障害を持った女性は、ベッドの上での着替えを手伝ってくれる母親と自分の姿をうつしながら、親からのプライバシーがなかなか保てないと語る。若い男性は、父親と毎月のように食事にでかけるんだと、歩きながらカメラに向かって喋り、父親に会いに行く。
 映し出される話題や行動は日常的。カメラを自分に向けて喋る時に上半身裸であるなど、若者が飾らない姿で本音を喋る。この番組シリーズは、カタルニアで、最高視聴率を記録した。
番組名 ニューヒーローズ
第1回 安らぎと希望を求めて
機関名 オレゴン公共放送
国名 アメリカ
 「ニューヒーローズ」は、ロバート・レッドフォードが司会を務め、12人の「ニューヒーローズ(新しい英雄たち)」をドラマチックに紹介するシリーズ番組である。今、新しい英雄たちが、世界各地に見られる、さまざまな問題、窮乏、病気、失業、暴力、無知にひるまず、挑戦している。現状の障害を克服するための勇気、情熱、斬新さ、たゆまぬ努力は見るものに大きな感動を与える。エントリーされた「第1回 安らぎと希望を求めて」 には、3人のヒーローが登場する。インドでは、カイラシュ・サティヤーチが、侵略された後、強制労働をさせられている子どもたちを救出し、事態を改善する努力を続けている。ケニアでは、マーティン・フィッシャーとニック・ムーンが小さい農場に収穫が倍増できる手動水ポンプを導入した。バングラデシュでは、モハメド・ユヌスが、貧しい人々に何十億もの大金を貸し出せる銀行を創設した。
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