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「炎の抵抗」は、焼身自殺を図るウズベキスタン女性たちの苦境を描いた、感動的で説得力のある番組企画である。今日、女性、性差別に関する社会問題が世界的に取りざたされることは多いが、この番組が実現し、問題が社会において注目されれば、ウズベキスタンでの公共教育の発展や女性の解放に大いに貢献できるはずだ。企画者であるプロデューサーは大きな勇気をもって、このような物議をかもしだす、焼身の話をドキュメンタリーとして制作しようとしている。審査委員一同が、この企画の番組化は、女性に関わるあらゆる社会問題の解決に画期的に役立つのではないか、と考えた。社会を変革する有効な手段やその運動を促進するカタリストとして作用するだろう。
確かに、放送するテレビ局があるか? 検閲された場合、放送は可能なのか? など疑問は残る。しかし、熟考した結果、プロデューサーはなにか別の手を使ってでも、視聴者にこの番組を見せるだろう、との結論に達した。若い熱意にあふれた、この企画のプロデューサーは、番組のアイディアを売り込んでいるのみでなく、女性の生活、地位を向上させようとする運動の草分け的存在であり、その決意のほどをありありと見ることができた。 |
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