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アフリカのシェラレオネの貧しい家庭で育ったが、最近10年はロンドンで豊かな食事を楽しんでいるという記者。彼が、食料を持たずに、5週間にわたってエチオピアの農村で暮らし、慢性的な飢餓を自ら体験しながら取材をする。村には水道も電気もない。インジェラ(薄く焼いたパンのようなもの)と豆のソース、野生のキャベツが日常の食べ物。村人は巨体のこの記者をおそれ、近づこうとしなかったが、次第に心を通わせるようになる。村の子どもが持ってきた花束は、記者を歓迎するためであると同時に、食用でもあった。
わずかな食料しかないという状況下でも、村人は食べ物を記者と分かち合う。途中、35キロの道のりを歩く時、力つきて取材チームの車に乗せてもらったり、“ずる”して取材チームから食料をもらったことを告白したり、というシーンもある。
村人とともに飢餓を体験するこの取材で、記者の体重は18キロも減った。 |
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