伊達市で展示会、亘理伊達家ゆかりのかっちゅう
- 2024年4月23日
こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」胆振日高担当リポーターの内部明日香です。今回のななまるMAPでは、一足早く端午の節句の時期におすすめの場所をご紹介します!場所は伊達市。端午の節句にあわせた展示会が始まりました!
明治時代に伊達市に移り住んだ仙台藩亘理伊達家は、かっちゅうや刀などもいっしょに持ち込みました。その持ち込まれた武具が現在まで伝わり、伊達市は今でもたくさんのかっちゅうや刀が残る町なんです!
そんなかっちゅうや刀を見られる展示が「端午の節句甲冑展」。開催されているのは、だて歴史文化ミュージアムです。学芸員の黒田格男さんに見どころなどをたくさん教えてもらいましたよ!
黒田さん)
「こちらが亘理伊達家の家臣団のかっちゅうと、寄贈された刀です。基本的には江戸時代のものと分かっております。」
内部)
「やっぱりこれだけたくさん並ぶと迫力がすごくて、圧倒されますね。」
黒田さん)
「そうですね。1個大体10キロから20キロぐらいあるんですよ。」
余談ですが、日本史が大好きで大学でも専攻していた私。ここまでですでにテンションはかなり上がっていました!そして更にワクワクさせてくれたのが、こちら!
亘理伊達家当主のかっちゅうです!!3領あり、まずこちらが初代の実元のもの。この展示のなかで最も古く、およそ400年前のものなんだとか。
内部)
「戦国時代に実際にこれを着て、戦に出ていたんですか?」
黒田さん)
「ときもありますね、きっと。」
こういったように、遠い昔の人が実際に触れたり、当時の空気を吸ったりしたものを間近に見ると、私も当時の人に触れたような気がするんです。なんだかタイムスリップしたような気持ちになりませんか?
続いて、二つ目のかっちゅう。こちらは亘理伊達家の2代目当主、成実のもの。
膝のところを見ると、将棋の香車の駒が描かれています。香車はまっすぐ前に進む駒であることから、成実の“まっすぐ前にしか進まない”という意志の表れなんだとか。
最後に、明治時代に伊達市に移り住んだ当時の当主、15代邦成のかっちゅうです。
内部)
「初代のものと15代のもの。見比べてみると何百年もたっているのに保存状態がそんなに違わないんだなって思ったんですが。」
黒田さん)
「その理由としては、 当時から5月5日の端午の日というのはこういった武具を外に出し て虫干しする日だったんです。それをやることによって武具が長持ちするんですよ。ちょうど湿気のある季節なので箱の中だと湿気がこもりっぱなしになって、せっかくよろいの上についている漆などがどんどんはげてしまうので、ちゃんと外に出して乾燥させて、時期が終わってからしまうというのを繰り返していました。」
端午の節句に五月人形やかぶとをかざるのは、もともとそういう由来があったんですね。ちなみに、今回の展示のかっちゅうは、すべてふだんは非公開のもの!端午の節句にあわせて行ってみてください(^ ^)「端午の節句甲冑展」は4月20日から6月23日まで、だて歴史文化ミュージアムで開かれます。
最後に改めて、今回の展示について伺いました。
伊達市教育委員会 黒田格男 学芸員
「だて歴史文化ミュージアムにはふだん飾っていない、あまり日の目を見ていないかっちゅうがたくさんあります。それを見ていただく機会を作りたかったのと、昔は端午の節句にこういうしきたりがあったんだということをみなさんに知っていただきたくて、この企画を始めました。いまは端午の節句に鎧は飾られなくなっているので、うちではかっちゅうを展示し、みなさんに見に来ていただきたいと思っています。端午の節句でかっちゅうと武具を飾るような企画展示というのは北海道では数えるほどしかないと思いますので、楽しんでいただけたら。」
黒田さん、いろいろと教えてくださってありがとうございました!とっても楽しかったです!
かぶとのある町、伊達市では昔から親しまれているこんなお菓子もあるんです。
かぶとをイメージしたおまんじゅうです!形はドーム状で、かぶとをイメージした形になっています。また、固さももちろんかぶとほどではないものの、少ししっかりめの生地で焼き上げているんだとか!中には北海道産あずきで作った粒あんが。
私もいただきました!かんだときにサクッとなって、そのあとにしっとりの生地とつぶつぶ食感が残ったあんこがよく合っておいしかったです♪このお菓子を作っている久保武士さんにお話をうかがいました。
菓子処 久保 久保武士 代表取締役
「伊達市でかっちゅうの展示があるということですが、よろいかぶとつながりでうちのかぶとまんじゅうもあります。まもなく桜も咲いて伊達市はさらにきれいになるので、ぜひドライブがてら寄っていただきたいなと思います。」
久保さん、ありがとうございました!おいしかったです!
端午の節句にあわせて伊達市観光、おすすめですよ!それでは(^ ^)
私が前回取材を担当した「登別がまちをあげておすすめ!「登別ブランド推奨品」に新たな仲間が!」の記事も併せてご覧ください♪
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