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【懐かしの鉄路・湧網線】オホーツクの絶景を堪能

  • 2022年11月16日

道北オホーツク地方にはかつて鉄道が各地に敷かれ、生活、物流、観光の足として利用されていました。「懐かしの鉄路・廃線紀行」と題して、親しまれていた鉄道の風景を映像で振り返ります。5回目は「湧網線」です。(2022年10月放送) 

 

湧網線

湧網線はオホーツク海側の中湧別駅(なかゆうべつえき)から網走駅までの89.8キロの区間で運行されていました。その魅力は、なんと言っても、景色。雄大なオホーツクの絶景を満喫できました。
湧網線の歴史は、昭和10年に一部の区間が開業したことにはじまります。しかし、戦争で工事が一時中断。地元の強い要望で工事が再開され、昭和28年に全線が開通しました。
湧網線は風光明媚な路線で、特に夏の観光シーズンはにぎわいました。しかし自動車の普及などで、乗客は減少。昭和57年に、廃止対象路線となりました。なんとかして湧網線を残したいと、湧網線の存続を求める決起大会が列車内で行われたこともありました。
また湧網線の利用を呼びかける人力車キャラバンも若者たちによって行われました。湧網線沿いの国道、網走から上湧別までのおよそ100キロのキャラバン。人力車は時速10キロほどで走ります。湧網線の区間は列車ならおよそ2時間20分かかります。この人力車キャラバンでは、およそ13時間かけて、ゴールに到着しました。
湧網線は50年あまり走り続けましたが昭和62年3月に廃止となりました。

2022年は日本に鉄道が開通して150年の記念の年。鉄道は北海道の発展に貢献しました。道北オホーツク各地の懐かしの鉄路を改めて振り返ります。
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