ウワサの保護者会|Eテレ NHKオンライン

ウワサの保護者会 会報35

尾木ママの家庭訪問 
聞くわよ!不登校の悩み
(スペシャル)

放送日 3月31日(木)・4月3日(土)(再)

番組が取り上げてきた様々なテーマの裏で、深刻な悩みとして浮かび上がった「不登校」。
今回は尾木ママがスタジオを飛び出し、不登校で悩む子どもと保護者を家庭訪問する。

ネットホゴシャーズ

みなさんの悩みや知恵、体験を共有する広場です!

スタッフルーム

取材を通して浮かび上がったのは、誰にも相談できずに孤立する親の姿でした。
一方で子どもは?子どもたちに聞いたアンケート(過去~現在に不登校になった経験のある高校生100人)では、「学校に行きたくない原因や気持ちを保護者に話せましたか?」という問いに、42人もが「いいえ」と答えました。

その理由を聞くと、

「申し訳ない気持ちになって親と話せなくなったから」
(女性/中2の3学期~高1/現在高2)

「心配かけたくなかったから」
(女性/中1の2学期~卒業まで、高1の2学期~/現在高1)

「休んでいるのは自分のせいなのにこれ以上の迷惑はかけられないから」
(女性/高1の3学期、高2の2学期./現在高3)

…と、自分を責めているタイプの人。そして、

「話しても良い方向に向かうとは思わなかったから」
(男性/中1の2学期/現在高2)

「(親が)怖かったから」
(女性/小3/現在高3)

「こんなことでと思われたくなかったから」
(女性/小4~中3/現在高3)

「何を話しても取り合ってもらえず、激怒された後に家から追い出された経験があるから、話しても無駄だと思った」
(男性/高2の3学期/現在高3)

「嘘だの仮病だのと言われて無理やり学校に行かされるので」
(女性/中1の2学期~卒業まで/現在高1)

…と、親に相談しても変わらない、または逆効果だと考えている子どももいました。

(※性別/不登校当時の学年/現在の学年)

このことから、子と親、お互いが孤立し、家の雰囲気が悪化し閉塞感でいっぱいになっている現実が見えてきます。
突破口は、保護者がひとりで抱え込まず、どんどん外に出て相談して、風通しを良くすることだと、取材を通して感じました。親が励まされ、望みを持つことで、家庭内の雰囲気が変わり、子どもが親に相談しやすくなったりするなど、思いもがけない効果もあるようです。
番組の終盤、ヒイラギさんの娘が、尾木ママの家庭訪問や先輩保護者との座談会を経た母を見て「ママ変わった。楽しそう」と言っていました。ほかの人と思いをシェアできたことが、ヒイラギさん自身に大きな気持ちの変化をもたらしたそうです。
学校の先生のほか、カウンセラー、自治体の担当者、そして、不登校の親の会…。助けてくれる人はきっといます。どうかあきらめないで、人とつながって、少しでも保護者自身が元気になって、いつか「あんな時があったね」「あの時期を一緒に乗り越えたから、今が楽しいね」とお子さんと一緒に振り返れる日が来るといいなと、願っています。
(ディレクターN)