ウワサの保護者会 会報06

どう築く?いい関係
子どもの発達障害

放送日 5月14日(木)・16日(土)(再)
アンコール 6月18日(木)・20日(土)(再)

発達障害のある子どもと、周囲の子どもが過ごしやすい環境をつくるにはどうしたらよいのか。
それぞれの親同士がスタジオに集まり、いい関係づくりのヒントを探る

   もっと知りたい!
   発達障害がある子のこと


   どうしたら 周囲の人たちと
   うまくつきあっていけるの?

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どう築く?いい関係
子どもの発達障害

みんな聞いて〜!

ウラ保護者会

今回、「発達障害のある子の親との関わり方がわからない」という声が多く寄せられました。長年、発達障害のある子やその親への教育相談を行ってきた星槎大学准教授の阿部利彦さんにお話を伺いました。

周囲の親は、発達障害のある子の親とどう接したらよいのでしょうか?

発達障害のある子の親のなかには、「育て方に問題がある」などと責められ続け、周囲に心を閉ざし適切な援助を求められなくなってしまう方もいます。
ですので、周囲の方にまずお願いしたいのは、むやみに診断名を口にしないこと、それから根拠のない励ましをしないこと。専門家でも判断が難しい多様な現れ方のある発達障害です。診断名がイメージだけで「ひとり歩き」することは避けたいところです。

「何か力になりたい」という声もありますが・・・

子どもの発達障害に悩む親に、「大丈夫」「気にしすぎだよ」といった安易な励ましの言葉をかけると、「わかってもらえないんだ」とがっかりし、逆に孤立感を深めてしまうことがあります。
発達障害のある子の親は、「同情」や「気休め」ではなく「共感」を求めています。
具体的な支援ではなく、あたたかく見守る雰囲気だけでもいいのです。もし何かしてあげたいときは、「何かできることはない?」と聞いてみるのはいかがでしょうか?

見守ることが大切という事ですね。

発達障害のある子の親は、「自分はダメな親」「私たち親子に問題がある」と思ってしまいがちです。周囲の方が、子育ては多少うまくいっていなくてもいいんだよというあたたかなまなざしを向けることで、発達障害のある子とその親の「親子肯定感」が高まってくれればいいなと思います。それが周囲とのいい関係にもつながるのではないでしょうか。

「自己肯定感」ならぬ「親子肯定感」。素敵な言葉ですね!