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【収録記】シリーズ子育て支援~育て子ども!育て社会!~(2015年5月特集)

2015年05月10日(日)

ハートネットTV、WEBライターIです。

新年度から新たにスタートした「子ども・子育て支援新制度」。
最大の目標の一つが、「待機児童の解消」だそうです。
私の “子どもを預ける苦労”は、いわゆる“保活”ではないのですが、小学校の学童保育でのこと。定員いっぱいで入れるか不安だった記憶がよみがえりました。この目標は大事なことです。待ったなしの課題です。解消してほしいです!

…でもでも、
「待機児童はここ数年2万人規模で推移」とか、
「2年前から20万人分の受け皿を整備」とか、
「さらに今後3年間で20万人分を追加」とか、
そんな風に数字ばかり言われると、「子どもは荷物じゃないから。」という違和感を覚えてしまうのです。
子どもを「預けたい」というより、家計の不安から「預けて働かざるを得ない」事情の家庭もたくさんある。単に保育所をジャンジャン増やして(それもとても難しいことですが。)
解決、という問題ではないと感じます。

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VTRに映る赤ちゃんたちは、どの子もみんな可愛いく、どの子も安心できる環境で、健やかに成長できますようにと、願わずにいられません。

子どもを保育所に入れられず、怒りや不安を露わにするお母さんたち。切実さが伝わってきて、見ているこちらも切なくなります…が、ふと気になりました。お父さんたちは何をしているの??保育所入所問題は、現実として「母親イシュー」になっているのかな、と感じてしまいました。

「保育園入所の得点計算が低ポイントなら、入所出来なくても仕方ない」と、“当事者”の母親以外が他人事のように思うのなら、解決への道は険しいかもしれません。もちろん、受け皿不足の中、優先順位の線を引くのはある程度仕方ないことであるとは思うのですが…。どんな問題にも通じることかもしれませんが、他人事にしないことが“解消”への第一歩につながるのではないかな、と思います。


第1回 の「どうなる?不足する保育」で取材に応じてくれた、幼稚園の先生として復職を希望している西尾さんは、1度は会社員になったけれど、幼稚園の先生への夢を諦めきれずに社会人を辞め、専門学校に入り直して夢を実現されました。出産とともに一旦退職しましたが、「毎日とても楽しくて、やりがいのある仕事」と笑顔で語る西尾さんは、きっと情熱ある、良い先生なのでしょう!早く、たくさんの子どもたちと向き合える日が来てほしいと思います。

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第2回の放送では、どうやって子育て家庭と支援サービスを結びつけるのかを探ります。
ここ2年待機児童0を実現している千葉市の“子育てコンシェルジュ”の取り組みはとても魅力的。若い市長が中心となり、本気で危機感を持って“未来”を見据えた施策に工夫を凝らした、好例だと思いました。

実は私も、一人目の子が赤ちゃんの時に、VTRで紹介された千葉市の「子育てリラックス館」と似たようなサービスのお世話になりました。市の方が、同じ月生まれの赤ちゃんに声を掛けてくださり、市の施設「子育て支援センター」にみんな集まって、同月齢のお友達がたくさん出来ました。
育児をする中で、“つながること”はとても大きいです。
子育ての中で孤独を感じていたVTRの女性たちも、人に相談することができたり、サポートを受けられたことで、いい笑顔に!前向きに子育てと向き合える力になったのではないかなと思います。それはきっと、赤ちゃんたちにとっても嬉しいこと。

スタジオゲストの大日向雅美さん(恵泉女学園大学教授)が、「子育て支援を動かすのは、やっぱり人。」と仰っていましたが、「まさにその通り!」と思います。「すべての子どもの発達環境を保障しよう」という新制度の理念には大賛成です。それは未来を見据えた“社会育て”とも言えると思います。新制度で、枠組みや予算がある程度準備されたのなら、ここから先は、きっと私たち大人の工夫が必要。VTRで紹介された育児ボランティアの仕事はやってみたいと思いました。


自分の子育てはまだまだ卒業できないけれど、部活や塾で子どもたちが休日も忙しく過ごしている間、赤ちゃん訪問をしたりするのも楽しそうかな、そんな仕組みが出来たらいいな、なんて考えました。私も“当事者”として、自分が地域の子育てにどう関わっていけるのか、考え続けていきたいと思えたテーマです。

みなさんのご意見も、ぜひお寄せください。


◆2015年5月特集「子育て支援」


本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分
2015年5月5日(火) 第1回 どうなる?不足する保育
2015年5月6日(水) 第2回 すべての家庭に支援を!
2015年5月7日(木) 第3回 徹底放談・ここが変だよ!日本の子育て

◆関連情報
相談窓口や過去番組のダイジェストなど、子どもサポートに関する情報があります:子どもサポート

コメント

独身の女性達が積極的に子育て支援に参加出来る
制度作りが必要だと思う。

投稿:赤い月 2016年03月26日(土曜日) 16時51分