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【出演者インタビュー】中澤まゆみさんに聞く。

2014年05月14日(水)


5月14日放送「リハビリ・介護を生きる おひとりさまの自分介護(1)」
5月15日放送「リハビリ・介護を生きる おひとりさまの自分介護(2)」
にご出演された、ノンフィクションライターの中澤まゆみさんにメッセージをいただきました。

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――今日の収録を終えて、いかがでしたか?

中澤 これからは、おひとりさまがどんどん増えていきます。
その中で、どういうふうに高齢期を迎え、どんな老後の生き方を自分で選んで過ごしていけるのか、ということを、一人ひとりが考えていく時代だと思います。


――やっぱり準備をきちっと、しておいた方がいい。

中澤 自分の老後や介護の準備って、なかなかできないですよね。
60歳以上でも、将来の自分の介護の準備をしていない人が多くてびっくりします。介護にしても医療にしても、その場になってからではもう遅いので、元気なうちに考えておくことが必要ですね。

 

 

――どんな準備をしていけばいいのでしょうか?

中澤 制度と情報を知りながら、「自分力」と「人もち力」をつけていくことでしょうか。たとえば、役所でパンフをもらってきて介護保険の基本くらいは知っておくとか、自分の体はどう変わってくるのかとか、高齢期の住まいの選択肢についても、少しは知っておいた方がいいですね。区報や市報は情報の山ですし、高齢期のお困りごとに関しては、ワンストップサービスの「地域包括支援センター」があります。
そういうところで得た情報を使って、地域で友人をつくっていく、ということも、とくにおひとりさまや男性は必要です。
高齢期というのは、これまで自分が経験したことのない未踏の地です。でも、高齢期は不安な闇の中にあるのではなく、自分で決められるいろんな選択があり、それを支えてくれる人たちがいる。そういうことを少しずつ学んでいっていただくといいですね。


――不安っていう目線で見ると、見なくなる?

中澤 不安があるのは先が見えていないからで、ある程度先行きが見えれば不安も安らぎます。
そのためには、既存の情報や知恵、友人、知人、地域の人たちの生き方に接しながら、先を見越す準備をしていく。
これからは地域ぐるみで医療や介護を支えていかないと、たちゆかなくなる時代です。そこで必要になってくるのが「地域のつながり」、それをつなげていくのが、「おたがいさま」のこころです。自分が元気なときは元気ではない人を支え、自分が元気でなくなったら元気な人に支えてもらう。
みんなが「おたがいさま」のこころで、自分ができるちょっとずつのおせっかいをし、自分自身も社会資源としての高齢者になっていけば、これからの社会も、もう少し生きやすくなってくるはずです。
いずれ、誰しも「おひとりさま」になるので、おひとりさまになる準備を、今回の番組を観ながら少?し考えていただけるとうれしいです。

――ありがとうございました。

 

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