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【出演者インタビュー】金子貴俊さん「ワンストップ支援は生活困窮者の新たな一歩になる」

2015年03月30日(月)

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3月31日放送(4月7日再放送)
スタート“新”セーフティーネット
第1回 生活困窮者をどう救う?
にご出演された金子貴俊さんにメッセージをいただきました。

 

《金子貴俊さんプロフィール》

俳優。これまではテレビなどの報道でしか
日本の「貧困」や「生活困窮」を感じたことがなかった。

 

 

 

 

――4月から困窮者支援の新しい制度「生活困窮者自立支援法」が施行されます。番組ではこの新たなセーフティーネットによってどんな人たちが救われるのか、生活困窮者が自立につながる道のりを見ていきました。収録を通してどのようなことを感じましたか。

生活困窮に追い込まれている方の気持ちを考えると、この話は決して他人事にしてはけないと思いました。そういう状況だと、自信を失っていたり、心が傷ついていたりする場合もありますし、そのなかで生活環境を整えるというのはとてつもない労力なので、自分の力だけで立て直すのはすごく難しいと思うんです。そういう意味でも生活保護だけではなく、その一歩手前にワンストップの新しい制度ができたというのは、どのくらい大きな光になるのかはわかりませんけど、生活困窮者にとっての新たな一歩になるのかなと思います。

 

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――番組では自身の病気と親の介護による20年以上の離職状態から生活困窮に陥った男性を紹介しました。そのように複合的な理由で生活が苦しくなることは誰にでもあり得るというお話を聞いて、いかがでしたか。

今や4人にひとりは65歳以上の高齢者なわけですから、介護をする人もこれから増えていくと思うんです。そうなるとこれまで通りに働けない人も出てきますし、番組内で紹介した方のように生活困窮者が増えてしまう可能性も当然あります。そこまでのことを踏まえたうえでの対策が必要になってくるんだろうなというのは感じましたね。

 

――この新制度がどのようなきっかけになってほしいと思いますか。

今は地域のつながりが昔に比べて減っていると言われています。たとえば僕は、小さいころは地域の祭りの会の方たちに囲まれて育ったので、近所の人に「ご飯食べていきなさいよ」と言われることもありましたし、いろんな声の掛け合いがあったんですね。そういう関係性、つながりに、誰もが肩肘張らずにすんなりと入っていけたらいいのになと感じました。新しく出来たこの制度がつながりを作るためのいいきっかけになってほしいと思いますね。

 

◆2015年4月特集「スタート“新”セーフティーネット」
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分

2015年3月31日(火) 第1回 生活困窮者をどう救う?
2015年4月1日(水) 第2回 声を上げられない困窮者たち
2015年4月2日(木) 第3回 私たちにできる 地域づくり(生放送)


◆WEB連載
インタビュールポ「貧困の現場から」

コメント

失礼ながら、意外と言いますか、驚きました。
これまでテレビにご出演されている印象とは違い、金子さんが福祉の現場での問題などにこれほど理解があって、しっかりとした意見を言われることに、たいへん感心しました。

投稿:雨宿り 2015年04月01日(水曜日) 20時39分

病気で働けなくなった人の生活困窮の大きな原因のひとつに国民健康保険があります。
国保は前年の収入にもどずいて国保税が決まるので大金になります。
病気で働けなくなった。
年金まで貯金で食いつなげなければならない。
そんな状態で国保税を払うことは貯金の枯渇を早めて年金まで持たない=餓死なり自殺なりに自ら追い込んでしまうことになります。
自治体によってはそういった背景に係らず強引に取り立てるところもあると聞きます。
また、数年後に入ろうとしても2,3年は過去の未払い分も請求されます。これでは入れませんね。
まさに、健康のために命を捨てる状況が国保によって生まれかねない状況にあります。

投稿:あつし 2015年03月31日(火曜日) 20時32分