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『被災した地域の子ども』 (山田賢治キャスター)

2013年03月10日(日)

被災した地域の子どもたちの“心”に、
大人のしわ寄せがいかないようにするために・・・



こんにちは、山田賢治です。元気ですか。

暖かかったり寒かったりと、三寒四温。
我が家の植物たちも、鮮やかな緑の芽や葉が出始めました。
街の白木蓮のつぼみも、はじける直前!まさに“芽吹きの季節”です。

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【写真】我が家のアジサイ 枯れたかなと思いきや、、、生命力に感動しています


来月からは、子どもたちも新学年。
ワクワクしながら迎えることでしょう。

いや、迎えて“ほしい”・・・。
“すべての”子どもたちに。

今月11日で、東日本大震災から2年。
先日、震災関連のある講演会に行ってきました。

その中で、今、仮設住宅では離婚が増え、心が崩壊しかけている子どもも増えているという現状が報告されました。

その一つの事例。

働く場所がないために父親が大きな都市に出稼ぎに行くが、その土地の女性と交際が始まり、離婚。
子どもは父親に会いたいが、母親はそれを制し、それでも泣き止まない子どもに対して殴るようになる。
子どもは気持ちのやり場がなく、学校で鉛筆を折るなどの行動が出始めるが、それを見た先生が「文房具は大事にしろ」と子どもを怒り、殴る。子どもは、まだ小学校低学年だそうだ。

悪くない。決して悪くない。

「父親が悪い!」、「先生も、もっと子どもの心を探れ!」と言うのは簡単。
同じような問題が起こらないためには、誰が悪いのか、という考えの前に、被災した地域で、例えばこれまで以上に、被災した方々のストレスを軽減できるようなネットワークやコミュニティを作れるのではないか。地域おこしを活発にし、雇用の場を作れるのではないか・・・。

被災した県で、「児童虐待」「メンタルケアが必要な小中学生」が増加しているという報道が続いています。子どもたちに、大人のしわ寄せがいかないようにしたい。

子どもたちは、やがて大人になる。今、心が崩れると、それは今後の人生にも響くこともある。そして、彼らの子どもにも。つまり、連鎖する。今だけの問題ではなくなる。


手遅れにならないうちに、できることを一つ一つ。
一人でも多くの子どもたちに、春の躍動感を素直に感じてもらいたいから。


《ハートネットTV 震災関連番組》

★3月11日(月) 夜8時00分~ [再]18日(月)午後1時5分~
『東日本大震災から2年 追い詰められる介護現場
―福島県南相馬市からの報告―』


★3月12日(火)  夜8時00分~ [再]19日(火)午後1時5分~
『未来へのアクション File9  復興を支える“右腕”たち』

  ※アンコール放送

 

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