ご報告が遅くなって申し訳ございません。
アナウンサーの安藤結衣です。
この春、4年間勤務した福島放送局を卒業し、広島放送局に転勤になりました。
広島に来てから3週間ほどたちましたが、元気に過ごしています。
直前に大きな地震などもあり、お世話になったみなさん一人ひとりに直接ごあいさつに伺うことができずに異動となってしまい、さみしく思っております。申し訳ありません。
4年前、社会人になったばかりで初めて福島に来た頃のことを、今でもきのうのことのように覚えています。
1年生の頃は、とにかく県内いろんなところに行って、たくさん方にお会いしました。
福島の人たちは、取材の仕方のわからないわたしにも、一つ一つ丁寧にお話ししてくれて、いろいろなことを教えてくださいました。
福島の果物や野菜がおいしいこと。福島の海はとびきりきれいなこと。
自然がたくさんあって、季節ごとにいろいろな景色が楽しめること。
はま・なか・あいづで全然違う文化や魅力があること。
東日本大震災と原発事故では、想像もできないくらい大変な思いを一人ひとりがしたということ。
震災を知らない私にも、ちょっとでも知ってほしいからと、多くの方が、思い出したくないような話もていねいに教えてくださいました。
福島に住んで、働いて、どんどん福島が第二のふるさとのようになっていきました。
お酒が弱いのに日本酒ばかり飲むようになったし、休みの日には温泉をめぐるのが大好きになりました。
出張などから帰ってきてJR福島駅に着くと、「帰ってきたな~」となんだかほっとしたのを覚えています。
ほかにも、楢葉町や天栄村など、何十回もお邪魔しているうちに、訪れるとなんだかほっとする、心のふるさとのような場所がたくさんできていきました。
2年目からは「ココに福ありfMAP」の旅人としても県内をまわり、会津の歴史や文化を思う存分味わいました。
3年目は、連続テレビ小説「エール」を通じて、コロナ禍でも福島をなんとか発信しようと頑張っている人たちに出会いました。
4年目は「はまなかあいづTODAY」のキャスターになりました。ニュースをお伝えしながら、今まで福島で出会った人たちの顔、訪れた場所がどんどん頭に浮かびました。
大好きな福島で、みなさんの顔を思い浮かべながら番組を担当できて、本当に幸せでした。
先日、福島を離れた日、JR福島駅から乗った在来線の窓の外には大好きな福島の景色がどんどん流れていって、恥ずかしながら、我慢できずに泣いてしまいました。
今もこのブログを書きながら少し泣きそうです(笑)
そのくらい福島が大好きだったし、たった一つしか選べない初任地が福島で本当に良かったです。
これもすべて、4年間、優しく、また時に厳しくいろいろなことを教えてくれたかたがたのおかげです。本当にありがとうございました。
広島では、皆さんに教えていただいたことを忘れずに頑張ります。
そして、仕事でもプライベートでも、絶対にまたすぐに、福島に行きたいです。
そのときは覚えていてくださるとうれしいです。
本当に本当にありがとうございました。
投稿時間:10:38