2018年11月12日(月)
出演者:食探料理人 栗塚明さん/食探案内人 太田実穂キャスター
やってきたのは、鯖江市川島町。霧の日が増える11月にごぼうの収穫は、最盛期を迎えます。作業をしているのは、地元のグループ「川島ごぼう研究会」の皆さんです。みずみずしさと柔らかさが特徴の川島ごぼう。一時は、町内の半数の家が作っていたほどの名産なんです。地元では、贈答品としても喜ばれてきました。ごぼうのみずみずしさの秘密は、土にあります。粘土が適度に混じり、保水性に優れている土がごぼうに水分を保たせる役割があるそうです。しかし、重く粘りけのある土のため、収穫は、重労働です。そこで、このグループでは重機を活用しています。畝ごとにごぼうすれすれまで、重機で穴を掘ります。こうすると、収穫は、その壁を崩すだけ。一列に並んで、楽に素早く収穫できるんです。他にも地中ではなく、袋の中で栽培したり、こうした工夫で、大事なごぼう作りを守っているんです。さらに、このグループでは栽培だけでなく、イベントなどを通して、川島ごぼうの大切さを地域に伝えています。会長の山内進さんは、昔から伝えられているものを後世に残すことが私たちの責任だと力強く話します。
今回は、皆さんの工夫で守る川島ごぼうを使って料理を作ります。
ごぼうの和風グラタン