2016年10月17日(月)
出演者:食探料理人 栗塚明さん/食探案内人 ヶ内芽衣キャスター
越前市のJR武生駅を中心に提供されているグルメ「たけふ駅前中華そば」。昭和を感じるシンプルな見た目と、鶏がらベースのあっさりとしたしょうゆ味が特徴です。駅近くの観光案内所には、店ごとの味の違いを楽しんでもらおうと中華そばのお店が掲載された食べ歩きマップも設置されています。
たけふ駅前中華そばを広めようと活動するのが、「温盛一杯(ぬくもりいっぱい) 中華Men’s!」。5年前に結成された集団で、食べ歩きマップの作成やホームページでの情報公開を行っています。麺ペラーの肩書きを持つ、上城戸佑基(うわきど・ゆうき)さんは、一口食べた瞬間に口の中に広がる、ホッとする懐かしい美味しさが一番の魅力だと話します。上城戸さんに案内してもらったのは、創業200年を超えるそば店。実はたけふ駅前中華そばを出している店の多くが、そば店や食堂だといいます。7代目店主の渡邊猛(わたなべ・たけし)さんは、地元産の鶏がらを2時間以上かけてだしを取っています。弱火でじっくり煮込むことで、濁りの少ないスープを作っているんです。たけふ駅前中華そばの特徴は和風味のスープ。そば処の越前市は、そば作りの技術を使いながら中華そばを作っている店が多く、こちらでも、鶏がらだしにめじかやいわしなど数種類の魚を使った魚だしが使われています。このそば処ならではの技術が、あっさりとしたしょうゆ味に深みを出しています。店主の渡邊さんは、今のラーメンみたいにパンチはないが、あっさりした昔ながらの中華そばも皆さんに味わってほしいと話します。
今回はそんな昔ながらの中華そばを自宅でも再現しました。
自宅で再現!本格中華そば
冷蔵庫にあるようなものだけで、早く、簡単に、お店の味に匹敵する本格中華そばを作ります。
<チャーシュー>
<スープ>
<麺>
<盛り付け>
【チャーシュー作り】
・豚バラ肉の両面に砂糖をまぶし、サラダ油を入れ熱したフライパンで焼いていきます。
・塩で味付けし、弱火でじっくり焼いていきます。
・肉に火が通ったら、みりん・しょうゆを合わせた調味料を2回に分けて加え、薄くスライスします。
【スープ作り】
・油をひかずにそのまま鶏皮を炒めます。
・1分ほど炒め鶏皮から油が出てきたら、青ねぎ、甘えびの頭を入れさらに炒めます。
・沸騰したお湯に油ごと入れ、弱火で5分ほど煮ていきます。
・チャーシュー作りで残ったタレを入れ、塩・こしょう・にんにく(すりおろす)を入れ、味を整えます。
・最後に削り節(かつお)を入れ、沈んできたらすぐに火を止め、網目の細かいざるでこします。
【麺〜盛り付け】
・たっぷりめのお湯に中華麺を入れ、30秒ほどゆでます。
・しっかり湯切りしたら、スープが入った鉢に装います。
・チャーシュー、ねぎ、メンマ、かまぼこをのせたら完成です。