丸亀

香川県
2017年12月22日 放送

町の真ん中にシンボル「丸亀城」がそびえる城下町、香川県の丸亀市。瀬戸内海に面した町は県内唯一の一級河川「土器川」が生み出した扇状地にある。雨が少なく、決して農作業に適したとは言えない土地。しかし、人々は川の伏流水などを町中に張り巡らせることで、古くから小麦を栽培したり、遠浅の海に「塩田」を作ったり、知恵と工夫で、この扇状地にある町を豊かにしてきた。江戸時代、「こんぴら詣で」に来る人たちの海の玄関口として栄えた丸亀。下級武士の内職として始まった「丸亀うちわ」はこんぴらさんのお土産の定番として人気になった。うちわは今も全国シェアナンバー1を誇っている。お城とならぶもうひとつのシンボルは、平野の真ん中にそびえる讃岐富士、飯野山。そしてかつてたくさんとれた土器川の「どじょう」。養殖の時代になった今でもどじょう汁は丸亀の人々のソウルフードだ。最初から豊かではなかった町で、知恵と工夫で豊かさを手にしてきた人たちのいる丸亀の風土を、暮らしとともに描いていく。

紹介したトピックス
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旅のとっておき

「丸亀」を担当しました高松局の木村です。実は丸亀が新日本風土記で取り上げられるのは今回が初めてではありません。「うどん」「讃岐」「瀬戸の島々」「城 十二天守への旅」「こんぴらさん」などの回で丸亀の代表的な風土・名産品はすでに紹介されているのです。と、いうことで今回は必然的に地元の人でもよく知られていないようなディープなスポットを取材することが多かったです。続きを読む

ポスター
丸亀
[写真]森田利康/篠原泰之
[版画]隈野尚人
[協力]丸亀市/丸亀市飯綾商工会/香川県うちわ協同組合連合会
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