仙台

宮城県
2017年9月22日 放送

“杜の都”として知られる東北一の大都市・仙台。約400年前、「宮城野」と呼ばれる原野だったこの地に家臣を引き連れてやってきたのが、東北の覇者・伊達政宗。天然の要害・青葉山に城を築き、広瀬川の清流が洗う段丘の上に緑豊かな城下町を開いた。さらに郊外に広がる大平野で新田開発を進め、美しい穀倉地帯を整備していった。
しかし海から遠く水利にも恵まれない仙台は、街をつくるにはあまりにも不利な条件の場所だった。政宗はこの土地で生きていくための知恵を編み出し、子々孫々まで暮らしていけるよう数々の仕組みを整えていく。街じゅうに張り巡らされた用水路から生まれた意外な副産物、政宗のブランド力を生かした絶品グルメの開発、伊達の殿様も愛した都会の真ん中の鮎釣りなど、400年の歴史の中で生み出されたものが、百万都市となった現在の仙台の暮らしの礎となっている。明治維新や仙台空襲など存亡の危機のたびに人々が立ち上がり、荒廃の上に再生してきた人工都市・仙台。その変遷の物語。

旅のとっておき

仙台を担当しました望月です。取材でお世話になった皆さま、本当にありがとうございました。今回ご紹介した仙台は、説明する必要がないほどの言わずと知れた地方都市。私自身、今年の5月で在住4年目を迎えたのですが、改めて取材を進めていくと「なんだか個性がない街…???」。出張や旅行で仙台を訪れたことのある方ならば、東京と変わらぬ都市化ぶりに驚いた方も多いはず。続きを読む

ポスター
仙台
[協力] みちのく伊達政宗歴史館/炉ばた/しまぬき/高山登
[写真] 油谷勝海
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