北酒場

2017年1月27日 放送

しんしんと雪が降り、寒さに震える北国の冬。長く厳しい季節を乗り越えられるよう身も心も温めてくれるのは、その土地その土地の酒場だ。舞台は、冬の北海道から東北。寒いのに、わざわざ出向いてあおる一杯。いつもの顔と出会い、冬を明るくやり過ごすための一杯。暮らしの厳しさも切なさも酒と一緒に飲み込み、明日への糧とする。“北の酒場”には、そこに生きる人々のドラマや、歴史と風土が刻まれている。
豪雪に埋もれる秋田の鹿角には、かつて“親不孝通り”と呼ばれ賑わった飲み屋街が。当時から店を開き、毎日着物で客を迎える元気な80代の女将。東日本大震災で、町も住民もすっかり変わってしまった福島の広野町。客の多くは、原発の廃炉に従事する作業員。地元の人と交流が生まれ、仕事への本音が語られる酒場がある。
町の数だけ酒場があり、人は集う。暖簾をくぐれば、温かい人情が見えてくる。北国の酒場を巡る、“北酒場”の物語。


●酒場は学び舎…盛岡に“学校”と呼ばれる酒場。酒と勤勉に向き合い人生を知る、北の学び舎の一日
●酒蔵の宴…老舗酒造の蔵人たちの決起集会。実は彼らの大半が農家。米を育て、酒を造る米所の酒場
●親不孝通りの意地…鉱山の男で賑わった秋田県鹿角。客が減っても精一杯冬をもてなす不屈の女将
●哀愁のロシア酒場…物悲しい異国のしらべ。ロシア民謡を歌い、北の大地に根付いた歌い手の人生
●故郷は遠くにありて…福島第一原発から30km圏内の広野町。廃炉のため作業員が全国から集う北酒場

紹介したトピックス
掲載までしばらくお待ち下さい。
旅のとっておき

「北酒場」担当の一人、米本です。今回は東北・北海道各地を巡り、北酒場を旅しました。酒場にカメラが入ると、せっかくの酒も酔うに酔えないのではと気を揉みましたが、行く先々で快く取材に応じて頂きました。ご協力頂いた皆様に心より感謝致します。一口に「北酒場」と言っても、営む主やお客の数だけ個性豊かな店があり、とても60分では描き切れない巨大なテーマだと改めて恐縮している次第です。続きを読む

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