蕎麦

2016年11月4日 放送

日本人が大好きな“そば”。その歴史は、“コメ”よりも古い。およそ1万年前の縄文草創期にはすでに日本で栽培されていたという。痩せた土地でも育ち、わずか75日で収穫できる“そば”は、山がちで気候の変化の激しい島国の暮らしを支えてきた。稲が育ちにくい山奥では主食として、大災害に見舞われたときや長い飢饉に苦しめられたときに救荒作物として、人々の命をつないできた。
食べ方も、地域によって様々。それぞれの土地の風土や暮らしと密接に関わりながらたくさんの郷土そばが生まれ、ハレの日のご馳走として、客人に振る舞われた。長野県の戸隠では、神様が召し上がったという伝説もある。一方、江戸の町では、安くて早く食べられるファストフードとして忙しい職人たちの暮らしを支えた。
現在、国内産のそばの45%を占める北海道や「そばの自慢はお里が知れる」という諺が残る長野。そば職人たちが160年前のそばの種を蘇らせた山形。  
「蕎麦の国・ニッポン」を巡りながら、全国各地に、そばが人々の暮らしに果たしてきた役割を探っていく。日本人にとって、そばとは一体何なのか?小さな島国で“命”をつないできた食の物語。

紹介したトピックス
旅のとっておき

「蕎麦」を担当した伊勢と申します。夏から秋にかけて、ずっと蕎麦を食べていました。番組でも色んな蕎麦が出てきますが、撮影させて頂いた上に、おいしいお蕎麦もご馳走になる、というありがたい取材でした。関係者の皆さま、本当にありがとうございます。蕎麦は75日で成長するだけに、短期間に各地を飛び回って撮影したのですが、そのこぼれ話を幾つか・・・続きを読む

ポスター
最新のポスター
桜写真:青木千波/岡田正人/越野龍彦/迫文彦/タケウチトモユキ/竹内康訓/田澤純/中島健藏/橋本タミオ/星井欣/柳澤俊次/油谷勝
Page Top