横須賀
神奈川県
2016年3月4日 放送
小さな漁村に過ぎなかった横須賀。その景色を一変させたのが、幕末のペリー来航だ。複雑な入り江に守られ、水深も深かったことから、軍艦を作る日本で初めての近代的な工場が建設。さらに旧日本海軍の拠点となった横須賀は、ここで仕事をする人、住む人で人口が急増。巨大な軍港都市として発展を遂げていく。第2の転機は、日本の敗戦。軍港の主は、在日アメリカ海軍に代わり、街のネオンは英語表記に。ドブ板通りと呼ばれる繁華街は、米兵であふれかえるようになった。
そして現在、観光客が押し寄せるのが「軍港めぐり」と呼ばれるクルーズ。空母や潜水艦など様々な艦船を目の前で見られると、年間18万人が訪れる。「海軍カレー」などご当地グルメも人気に。横須賀の人々は、時代の波を受けながら、したたかに生き、国際色豊かな独自の文化をもつ街を築いてきた。幕末から平成へ、めまぐるしく姿を変えてきた横須賀。新しい時代と向き合い続ける人々の営みを見つめる。
<オムニバス項目(抜粋)>
●米兵あふれる立ち飲み屋…掟は“民主主義”。酎ハイ片手に日米交流。
●今も残る150年の記憶…幕末の造船施設が、時を超えて米軍基地内に。
●僕とじいちゃんの海…基地を臨む小さな漁港。海の恵みと生きる漁師家族。
●さようなら“信濃”…幻の空母、元乗組員と遺族が最後の会合。
●ヨコスカドリーム…この街だからこそ。エジプト人店主が取り戻した故郷の誇り。
●きょうも軍艦いっぱい…軍港ならではの観光クルーズ。横須賀出身のガイドが活躍。
ポスター
[写真]池田博範
[協力]NNANNA WALTER JOE/佐藤葉子/MCハウス/(株)スイッチプランニング/(有)ダイヤモンド商会
[協力]NNANNA WALTER JOE/佐藤葉子/MCハウス/(株)スイッチプランニング/(有)ダイヤモンド商会