お化け屋敷

2015年7月24日 放送

恐怖を楽しむ遊びの空間、お化け屋敷。お化けが出るからおもしろい、でも、出てこられるとやっぱり怖い。
母の背にすがりついて泣いた縁日。お化けのせいにして初めて手をつないだ遊園地。お化け屋敷の思い出は、怖いけれど、懐かしい。
お化け屋敷の始まりは江戸時代に遡る。太平の世、人々の好奇心は不思議なものや怪しいものへと惹きつけられていった。怪談、幽霊画、生人形...そして、お化け屋敷。「恐怖を楽しむ」文化は、根源的な恐怖を縦糸に、時代ごとに現れる新たな恐怖を横糸にしながら、人々の心に彩りと豊かさをもたらし続けてきた。
日本人は何を恐怖し、またどんな恐怖に心を躍らせてきたのだろうか。どこもかしこもすっかり明るくなった日本で、お化け屋敷とともに闇を探し、恐怖をめぐる旅。

<オムニバス項目(予定)>
●巡るお化け屋敷〜昔ながらのテント小屋お化け屋敷で、祭から祭へ旅する家族
●宿るお化け屋敷〜さびれた漁師町に暮らすお化け人形師、恐怖と滑稽をその人形に写す
●化けるお化け屋敷〜生き霊を演じる女優は、闇の中で静かに笑う
●惑わすお化け屋敷〜皿屋敷・お菊の伝説を伝え、大切に守り続ける町
●探すお化け屋敷〜光と闇、聖と俗の境界をただよいながら、寺に暗闇を作りだそうとする仕掛人

旅のとっておき

「お化け屋敷」を担当した、ドキュメンタリージャパンの永井と申します。
お化け屋敷にはほとんど入ったことがありませんでした。理由は、怖いから。しかし取材のため、勇気を出して中へ。自分の手も見えない漆黒の闇、声がかれるまで大絶叫、出口から出ても冷めない興奮…日常ではなかなか味わえない感覚は、お化け屋敷ならでは!続きを読む

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