埼玉 武蔵野 みどりの国

埼玉県
2014年3月14日 放送

東京のベッドタウン埼玉に、樹木をいつくしむ独特の文化が息づく地域がある。
ひとつは、大宮・盆栽村。大正時代の末、“理想の盆栽郷”を求め、盆栽師たちが移住し作られたまちには、小さな鉢の中に雄大な自然を再現する高度な技が伝えられる。また、子供からお年寄りまでが盆栽を楽しみ、木の持つ生命力にこころを癒され暮らしている。もうひとつは、江戸時代から農家の副業として植木の栽培が盛んになった川口市安行(あんぎょう)地区。毎週、植木専門の市も開かれ、松やヒバなどの庭木から色とりどりの草花まで数多くの品種が揃う。出荷した先でも健やかに育つよう、ていねいに根の手入れする職人や、江戸時代から伝わる品種を交配させ、より美しい色・形のモミジを追求する人など、独自の技と心が受け継がれている。樹木の生長がおさまり、剪定や植え替えなど手入れに忙しくなる秋から冬にかけ、盆栽と植木をいつくしみ育てる人びとの物語を紡ぐ。

<オムニバス項目(抜粋)>
●“聖地”盆栽村…全生徒が盆栽を育てる小学校。盆栽の世話が取り持つ、地域の縁。
●盆栽の“小宇宙”…鉢の中に大自然を凝縮する盆栽。盆栽園に受け継がれる精緻な技。
●盆栽村・誕生秘話…村の名声を高めたエゾマツ。理想の美を追求した盆栽師の心意気。
●もみじ狩りの隠れた名所…品種改良の名人が育てる400品種の色鮮やかなもみじ。
●技は「根っこ」にあり…植木の根をあえて削り活力を引きだす技。植木が“嫁ぐ”日。

旅のとっておき

「埼玉 武蔵野 みどりの国」を担当した岡本です。
さいたま局にやってきて半年ですが、取材してみると、埼玉は都市部近郊でも緑が多い地域が多く、その緑を維持していこうという地域の方々の意識も大きいことを実感しています。今回取材したのは、さいたま市北区盆栽町を中心とする大宮盆栽村と植木の街・川口市安行です。続きを読む

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