鳴門

徳島県
2013年12月20日 放送

渦潮がゴウゴウとうなりをあげる「鳴門」。本州と四国を結ぶ“門”という意味を持つ。巨大な渦潮に象徴されるように、この地では人と物が行き交い、文化が交わり合ってきた。阿波の国の時代より現在まで続く、物流の中心地である。特産物が大河・吉野川沿いに下り、鳴門に集められた後、海峡を超え上方へ、日本各地へと送り出されていく。一方、本州からは遍路に代表されるように、人々が心の拠り所を求め鳴門の地を踏み、四国へと足を運ぶ。
秋から冬にかけて、鳴門はその名の通り、土地の色を増す。一年で一番大きな渦潮が発生し、実りは渦潮の海峡を超え、人々は澄んだ空気の中で自分自身との向き合いを深めていく。
招き入れ、送り出し、その重なりのなか混じり合う。鳴門の風土を見つめる。

<オムニバス項目(抜粋)>
●圧巻!巨大渦潮...紀伊水道と播磨灘、2つの潮流と干満が直径30mの渦潮を産む。
●渦潮鯛の一本釣り...渦潮に揉まれた鳴門の海の恵み、鳴門鯛と、一本釣り漁師の戦い。
●レンコンが海峡ひとまたぎ...絶品のレンコンが京都へ、そして料亭へ。ごちそうに。
●遍路への旅立ち...八十八ケ所一番札所から自分と向き合う旅を始める現代の巡礼。
●潮から生まれた塩...渦潮の海で製塩業を支えた男たちの心意気と塩を巡る食文化。
●ご当地人形浄瑠璃...文楽人形の名職人・故大江已之助と、ふるさと鳴門の不思議な縁。

旅のとっておき

「鳴門」を担当した中根です。
秋から初冬にかけて取材やロケで鳴門を回っていました。鳴門、といえばやはり渦潮は欠かせません。展望台や大鳴門橋の上、ヘリコプターによる空中撮影など、さまざまな場所から見つめてきましたが、私がお勧めしたいのは、やはり、船から渦潮を眺めることです。続きを読む

ポスター
鳴門
[写真提供]鳴門市うずしお観光協会/西田茂雄塾
[協力]鳴門市人形浄瑠璃振興会 鳴門座/阿波人形浄瑠璃 城北座/徳島県立 阿波十郎兵衛屋敷
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