仏像の京都

京都府
2011年11月18日 放送

京都には、いたるところに仏像がまつられている。国宝や重要文化財となっている歴史的な仏像から、街角のほこらにまつられた石の仏まで。万を超えると言われるその一体一体に、千年の都の祈りの歴史が刻まれている。15の物語で描く。
●花を売る白川女(しらかわめ)が大切にしてきた大柄な石の菩薩。信仰の歴史と女たちの物語。
●平等院鳳凰堂の国宝・阿弥陀如来坐像。平安貴族が施したある仕掛けが極楽浄土を現出する。52体の雲中供養菩薩像の楽しげな姿は浄土へと甘く導く。
●東寺に伝わる21体の仏像、立体曼荼羅。空海が平安の世に伝えようとした仏の宇宙を読み解く。
●平安から鎌倉時代にかけて盛んに作られ、今はほとんど残っていない六体一組の六観音。千本釈迦堂に残る一組からその時代の信仰を探る。
●平清盛が都の周囲に配置した6体の地蔵。平安末の世の乱れを抑えようとした祈り。
●京都のあちこちで掘り出される石の地蔵菩薩、そこに秘められた父母の思い。
●お地蔵さんに感謝する地蔵盆。西陣で20年ぶりに復活し、子どもたちをわかせた不思議な行事。
●大原の人々が山の庵から連れ出し、守り神として大切にお世話する秘仏。
ほか。

旅のとっておき

「仏像の京都」を担当した中村です。
取材を通して感じたこと。それは、京都の人たちと仏さまとの距離の近さです。寺社仏閣の建ち並ぶ京都には、数多くの仏像が祀られていますが、お寺以外にも、たくさんの仏さまが町の人々とともに暮らしています。続きを読む

ポスター
仏像の京都
写真:岡田正人 協力:櫻井佛像彫刻工房 ※お地蔵さんたち:上善寺/三千院(作 杉村孝)/徳林庵/法輪寺(達磨寺)/大善寺/東福寺 霊雲院/白沙村荘/源光寺/永観堂/地蔵寺/浄禅寺 ほか
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