スタッフブログ

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土曜ドラマ「ひきこもり先生」スタッフインタビュー①

こんにちは。制作統括のSです。「ひきこもり先生」をご覧いただき、ありがとうございます。

これから何回かにわたって、「ひきこもり先生」のスタッフインタビューを掲載していきたいと思います。

まず第一弾は、第1話から第3話までの担当したチーフ演出の西谷真一ディレクターです。

撮影を振り返って、いろいろとお話を聞きました。

nishitaniblog.JPGS:早いもので、もう第3話の放送を迎えます。まず撮影に入る前のことからお聞きしますが、主演の佐藤二朗さんとはどのようなお話をされたのでしょうか?

西谷:佐藤二朗さんは撮影前から陽平のキャラクターについて、今までの佐藤二朗を払拭する、笑いの無い佐藤二朗を演じると言われていました。僕自身も今回の陽平のキャラクターは、笑わせない佐藤二朗を自然体で撮りたいと思っていました。二人の意見が合致しました。

 

S:そうだったんですね。

西谷:ただ、テーマが重いので、佐藤さんが得意とされる軽妙さも混ぜたほうが良かったので、どの程度の塩梅で盛り込むかは常に二人でシーンごとに打ち合わせました。

S:実際に現場が始まってからの佐藤二朗さんはどうでしたか?

西谷:とにかく、一生懸命。このドラマに人生を賭けるかのようなテンションでした。高倉健さんが蘇ってきたのかと思ったほどです。お顔では少し負けていたかも知れませんが、演技では良い勝負だったのではないでしょうか。男は心で二枚目になれるのだと今更ながらに思いました。

S:ほかに、印象に残るシーンはありましたか?

西谷: 印象に残るシーンはありすぎて書ききれません。

しいてあげるなら、第1話のラストの歩道橋のシーン。第2話の内山理名さんが最後に泣くシーン。第3話の依田がコンビニで目線だけでする細かい芝居。屋上でステップルームのみんなが陽平とおにぎりを食べるシーンでの子供たちの本当の笑顔。

S:確かに歩道橋のシーンは鳥肌が立ちましたね。ところで演出に当たって意識したことや、大事にしたことはどのようなことでしょうか?

西谷:撮影、美術などは基本、それぞれのプロに任せ、今回私は芝居を付け、芝居を見ることに専念していました。その結果、みんなが愛おしくなり、人間は老若男女問わず、一人一人がなんて神々しい存在なんだろうと思いました。

S:“学校に行きたくない”先生は初めて見ましたが、このドラマがこれまでの学園ドラマと一番違うところはどういうところでしょうか?

西谷: エネルギーを失った日本を描いている点だと思います。

S:ドラマを見てくださっている視聴者の皆さんに一言お願いします。

西谷:「死ぬな、生きろ」その一言に尽きます。

S:ありがとうございました。最後に第3話の見どころを一言お願いします。

西谷:第3話の見所は、『涙』でしょうか。この回だけでも5人の登場人物が涙します。人は感情が激したときに泣きますが、再生への扉を見つけたときにも泣くものだと思います。若者たちの涙。それは決して壁に突き当たるだけでは無い、壁を突き破る端緒が潜んでいること。そんなことにも注目して欲しいです。

それと、玉置玲央さん演じる依田が見せる喜びの自転車激走。綺麗です。

人の立場は周りの尺度によって日々移ろって行くものですが、尺度に左右されない自分が持てるか。持とうと思えるか。愛と涙の若者のすべて。第3回をお楽しみに。

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:35 | カテゴリ:ひきこもり先生

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